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# 不倫 # セックスレス # 夫婦関係

不倫相手の子どもを夫と育てた、52歳「ヤバすぎる主婦」の壮絶な半生

私たちの「幸と不幸」(2)後編

家族や夫婦関係での葛藤を経験した人々への取材を通して、さまざまな家族のあり方、幸福や不幸の形を考えるこの連載。

前編の、「不倫相手の子どもを身ごもり、夫と育てた52歳主婦の『ヤバすぎる過去』」では、20歳で結婚し、出産。その後不倫に溺れて、33歳で不倫相手の子どもを身ごもったサナエ(仮名・52)が、その子を生むと決意するまでの経緯を著した。

後編では、出産すると決めて、夫にすべてを打ち明けるという思い切った選択と、夫の気持ちを考えないように見える無頓着さとが、サナエのなかでどのように共存しているのか。サナエの生い立ちからそれを解くカギ探る。

母に逆らえない娘

世間体を過剰に気にする、厳格な両親のもとでサナエは育ったという。父親とは仲が良かったが、母親とは折り合いが悪かった。

「母親のことはずっと嫌いで、大人になってもこんな女にだけはなりたくないと思っていました。何かと干渉してくるし、他人をけなすし、子どもの目の前で父親のことを罵倒するし……。自己中心的で気が強いけど、脆いところもある人でした。

物心ついた時から、母親には子どもらしく甘えたことも頼ったこともないし、何か困ったときの相談はすべて父親にしていました」

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子どもだったサナエにとって、母親は嫌悪の対象であったようだ。しかし子どもであるがゆえに、親として依存しなければ生きていけない存在でもあった。

だから受け入れがたいと感じた場合にも、母親の考えには従わざるを得なかった。とりわけ「あなたは長女なんだから、早く立派なお婿さんを見つけるんだよ」とことあるごとに言われてきたために、できるだけ早く結婚しなければならない、と思いこんでいたという。

「早く結婚していいお婿さんを迎えてほしいというのは、母親の世代では当たり前の価値観なんでしょうね。私には理解できなかったけれど、従うしかないと思っていました。

というのも、母親は私にとって怖い存在だったから。小学生の頃から母親にはよく怒られていました。褒められた記憶はほとんどありません。だから、母親は嫌いでした。こんな女には絶対なりたくない! と強く思っていました。

同時に、母親はとても怖かったです。何をしていても、また怒られるんじゃないかとびくびくしていました。母親には歯向かえないと無意識的に感じていたのかもしれません」

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