「け上がり」に挑戦中の編集者 (場所は埼玉県越谷市・ひこばえクラブ)

鉄棒にどハマりしたアラフォー編集者が「本気」で作った体操本が完成!

ぜひこの動画をご覧ください…!

まずは、下のTwitter動画をご覧ください。

この男性は、自然科学の専門書や一般書の出版をおこなっている講談社サイエンティフィクの編集者です。ひょんなことから鉄棒にはまり、毎週末、近所の公園で練習に励んでいるという彼。このたび、彼が編集を担当して出版された体操本が密かに話題になっています。

元体操のお兄さん「よしお兄さん」こと、小林よしひささんも絶賛している『体操競技のバイオメカニクス』(土屋純・著)。

「鉄棒や体操なんか興味ないし」というあなたにも、ぜひ読んでほしい本だそうなのですが、いったいなぜ……!?

鉄棒にドはまりしたアラフォー編集者が、体操愛が高まりすぎて本まで作ってしまった話。ぜひご一読ください!

小学生の鉄棒に衝撃を受けました

今から5年前のことです。自分の子どもを体操教室の体験レッスンに連れて行ったとき、そこで練習をしていた小学生の姿を見て、衝撃を受けました。

その小柄な女の子は、鉄棒にぶら下がって前後に体を揺らしたと思ったら、ひょいっと一瞬で鉄棒の上に両腕で体を支える状態になりました。え、あの細い腕でどうしてそんなことができるのだろうか? 目が釘付けになりました。

「か、かっこいい……!」

横で一緒に見ていた当時年中の自分の子どもより、完全に、親の私のほうが夢中になっていました。そして、「自分もできるようになりたい!」と思ってしまったのです。

「け上がり」とは?

その女の子がやっていた鉄棒の技は「け上がり」です。みなさんはご存じでしょうか。下の写真は、「け上がり」の連続写真です。

子どもの頃、憧れてチャレンジしたことのある方も多いかもしれません。上手な方がやるとごく簡単そうに見えるのですが、け上がり未経験の私が久しぶりに触れる鉄棒で同じことをやってみようとしても、全然思い通りにいきませんでした。そもそもなぜ鉄棒の上にあがれるのか、よくわからないのです。

ちなみに私は、子どもの頃は鉄棒がそこそこ得意でしたが、学生時代、真面目な運動部に所属していたわけではありませんでしたので、運動能力としてはせいぜい「中の上」くらいだと自分では思っています。

40歳を目前にしたそんな私に、突然、「け上がり」という目標ができました。アラフォーの自分が、運動について何かができるようになりたいという目標を持つとは思ってもいませんでした。

論文を読み漁って、独習を開始

見学に行った体操教室に当然大人は入会できませんので、独学で練習を始めることにしました(私の子どもは入会しました)。

まずはYouTubeで「け上がり」というワードで検索。すると、それなりの数がヒットし、なかにはやり方を紹介している動画もいくつかありました。

ただ、その説明を参考にしながら自分で練習してみるのですが、コツがつかめません。そもそもなぜ鉄棒の上にあがれるのか、理屈の説明がないのです。いろいろな動画を見ましたが、「これだ!」というものは見つかりませんでした。

YouTubeに見切りをつけた私は、次に鉄棒の技術について記された論文を探すことにしました。友人に話すと「え、なんでそこで論文検索という発想になるわけ?」と驚かれましたが、職業柄、「分からないことがあったら科学的にアプローチする」をモットーとしている私は、論文を探さずにはいられなかったのです。

私は講談社サイエンティフィクという自然科学書を刊行している出版社の編集者です。普段は化学や物理学の本を担当することが多く、これまでに編集を担当した本は、『核酸科学ハンドブック』『初歩から学ぶ固体物理学』『高分子の構造と物性』などなど。大学生・研究者向けの“超”が付く専門書や教科書の編集を担当してきました。論文検索は、日常業務です。

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/