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クラスター弾に関する「オスロ条約」発効から今日で11年

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

クラスター弾とは?

2010年の今日(8月1日)、「クラスター弾に関する条約」が発効されました。この条約は署名式が行われたノルウェーの地名から「オスロ条約」とも呼ばれています。

 

そもそもクラスター弾とは一つの親爆弾の中に小さな子爆弾が多量に入っている爆弾やミサイルの総称で、対人用や対戦車用など様々な対象に用いられます。

このクラスター弾は多くの爆弾が持ち得ない「面」の制圧力があり、地上や海上の広い範囲に短時間で爆撃を行う際に用いられます。

クラスター弾の中身 photo by iStock

しかし、このクラスター弾には不発弾という大きな問題がありました。

子爆弾を大量に撒くということはその分不発弾も増えるということで、性能があまり良くなかったクラスター弾は数多くの不発弾を各地に残していきました。

多数残されたクラスター弾のせいで爆心地の復興が遅れたり、時には色のついた子爆弾に子供が手を出して被害に遭うケースもありました。

特に2006年に起こったイスラエルによるレバノン侵攻作戦では終戦間際にイスラエル軍が多量のクラスター弾を使用し、さながら地雷のように残った不発弾は100万個を超えるとされています。

このような状況下で話し合われたのが「クラスター弾に関する条約」で、この条約はクラスター弾の使用、移動製造を禁止しているほか、クラスター弾の被害者に対しての支援が盛り込まれた内容となっています。

日本も2008年にこの条約に批准していますが、アメリカなどの大国には条約に同意していない国も多くあり、他の軍縮条約と同じく今後の課題を残しています。

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