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「リモートパワハラ」のヤバすぎる実態…従来のパワハラとの「決定的な違い」とは

とうとう法律で対策が義務化されたが
トイアンナ プロフィール

これと比べて、リモートパワハラは「わざと会議に呼ばかなかったのか、それともうっかりミスで呼びそこねたのか」といった差がわかりづらく、同僚が見てもパワハラとは気づけない。叱責、罵倒と比べ陰湿なため、表に出づらいのだ。

(2)優遇か差別かわかりにくい

たとえば、コロナ禍において「在宅勤務を命じる」ことは、感染リスクを下げるための優遇措置とも見えてしまう。ことさら、自宅に高齢者の同居人がいる場合などは、それが本当に配慮なのか、実は差別的待遇なのかが見えづらい。

別件でいただいた相談では、「自分だけが出社を命じられ、他の社員は在宅勤務を許される」パターンもあった。これも、上司がお気に入りの社員と直接やりとりしたくて呼び出しているのか、嫌がらせなのか判然としない。こういった、パワハラを巧妙に隠せる状況が、奇しくも在宅勤務で生まれている。

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パワハラ加害者側の心理

では、なぜこのようなパワハラが起きるのか。NPO法人「労働者を守る会」が、パワハラ加害者の特徴を、元加害者にヒアリングした勉強会のレポートがある。それによると、パワハラ加害者の特徴には、以下2点が挙げられる。

(A)自分が不幸であると感じている

この点については、数々の相談に乗ってきた私もわかる面がある。加害者の典型的な心理は「なぜ、こんなに部下は無能なのだろうか。私は不幸だ」というマインドセットである。

部下は、当然ながら上司より仕事ができないものだ。なぜなら、上司よりも社歴が短く、専門分野の知見も劣るからである。超人を外部から採用したわけでもない限り、原則として「部下の方ができる」ケースの方がまれである。

しかし、パワハラ加害者は部下への期待値が高すぎる傾向にある。自分と同程度、下手をすると自分よりできる人を望むため、期待から外れた部下へ怒りを抱くのだ。

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