# ハラスメント

「リモートパワハラ」のヤバすぎる実態…従来のパワハラとの「決定的な違い」とは

とうとう法律で対策が義務化されたが
トイアンナ プロフィール

「私だけ、在宅勤務を命じられたんです」

山口さん以外には、出社命令が出ていた。山口さんは、新型コロナウイルスのハイリスク群となる疾病歴をもっていたわけでも、高齢者と同居していたわけでもない。ただ、上司が気に入らない人物として、ひとり在宅勤務を命じられた。

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さらに、オンライン会議に山口さんだけが呼ばれていないことが分かった。山口さんが会議を設定するために、上司のカレンダーを見たところ、本来自分の役割なら参加必須の会議から、漏れていたのだ。そのことを上司へ伝えたところ「山口くんはいいから」と、参加を止められた。

それどころか、山口さんが通したい稟議(承認の依頼)は「何かメール来てないんだけど。本当に提出した?」と、出したことすら認識してもらえなかった。最後の手段として出社し、プリントアウトした稟議書を手渡ししようとしたところ、上司から「なぜ会社に来ているのか」と叱責された。

こうして、山口さんの仕事は一つも承認が通らなくなり、評定も下がった。そうして、査定結果に紐付いてボーナスや給与カットに追い込まれた。

このようなリモートパワハラは、山口さんは2021年に心身を壊して休職するまで続いた。

これまでのパワハラとの違い

新しく生まれた「リモートパワハラ」は、果たしてこれまでのパワハラとどう違うだろうか。リモートパワハラには、大きく2点の特徴がある。

(1)同僚に発覚しづらい

まず、リモートパワハラは発覚しづらい。冒頭の、私が受けていたパワハラは、傍から見ていても「THE・パワハラ」として周りから認識され、心配された。私が心を壊さずに済んだのも、同僚から優しい言葉をもらい、上司のパワハラを告発する証人も得られたからだ。

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