テロや戦争のない世界を実現するために

【2月16日】
テロ事件→戦争。正直、いま、頭の中で整理をつけるには、この問題は深すぎる。
いや、本当はいたってシンプルなものなのかもしれない。
人間の根源にある、人間という生物が地球上に存在するようになってから、現在まで変わることなく潜在している闘いの種。「欲」? 「妬み」? 「恨み」? からまった糸をほどききると、そんなものがでてくるのであろうが、ただまわりに絡まっているその糸が複雑すぎて……。

今回のテロ事件が起きてしまった背景にあるものがわかってくればくるほど、どこに焦点をしぼって考えていけばいいのかわからなくなってしまう。いまやそのテロを引き起こした原因が、解決の糸口すら見えてこない中東問題だったり、そのナイーブなところに、世界のリーダーという奢りをもって無神経に首を突っ込んだ当のアメリカ自身なのかもしれないなど……そう考え始めるときりがない。

ヴィクティム・ファミリー(被害者家族)のひとりとして、もうなにか特定なものに怒りをぶつけたり恨みを抱いたり、そういうことができないレベルに、事件自体が膨らんでしまった気がする。

多くの人たちが犠牲となってしまった Photo by Getty Images

もしあるひとりの殺人者によって夫の命が奪われた、そんな事件であったのなら……。その殺人者が逮捕され殺人の理由が明らかになり、法によって裁かれる。それを望んでいる。そんな被害者家族のわたしがいたかもしれない。しかし今回は、やはりそういった事件とは明らかに異種なのである。