彼に料理をしてあげたい自分、毎日したくない自分

そんなことが私にもあった。本連載の第一回で『胃袋を掴みたくない理由』として、男性に料理好きを公言しない旨を書いたが、実際に今のパートナーと同棲するときに「あなたのためにご飯は作らない。お互い一人暮らししたことがあるんだから、自分のことは自分でしましょう」と言った。

そうでもしないと、彼のために張り切ってしまう自分がいることもわかっていた。好きなのだから、彼には健康的で美味しいものを食べて欲しいという気持ちが湧き上がる。

写真提供/バービー

そして反面、毎日になると負担だし、料理を嫌いになりたくたいし、料理が用意されていることが当たり前のようになるのは嫌という本音があるのも事実だった。この相反する気持ちの間で、葛藤していることは伝えなければと思った

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そして、don'tの命令形ではなく、I don't wantで話せば、すれ違っていた視線を合わせて会話ができるような気がしていた。擦り合わせは早いうちがいい。嫌な気持ちを抱えたまま生活を共にし、パートナーの愚痴を外で発散するのは私の性分には合わない。前もって伝えておいてから作る分には、お互い期待もハードルもないから楽。

○○だけはしたくない。この前提を共有することで、今は、仕事もプライベートもフラストレーションがほとんどない。これまでにないほど、非常に快適な環境だ

もちろん、考え方が相容れない人もいる。だけど、そういう方が近くにいるだけで不快にはならない。強要や攻撃さえしてこなければ、隣にいても、尊重し合うことはできる。

写真提供/バービー

意見が異なるなんて当然のことなのだから。そして、またまた『あなたのためを思って』と搾取してくる人が現れたら、『ありがとう。でも、必要ないわ』と貴族のような気高さでクイックリターンしたいものだ。