自分ってどんな人間なの?

「自分はこういう人間だ」というセリフを聞くと、どうしてもビッグダディの残像がチラつくが、私が言いたいのは彼のように生きたいということではない。「自分はこういう人間だ」と伝えることは、ある意味生きやすい環境を、そして誰かに搾取されない環境を作り上げる一歩なのかもしれない。

そう思って、私は私をよく知ろうとした

虚勢を張っていない、理想に縛られていない、素直な自分を知ることは意外と覚悟がいることでもある。だって、受け入れたくない自分は山ほどいるからだ。

損得感情で動く自分。クローゼットの中は泥棒が入ったかのように汚い自分。簡単に取れる資格にしか手を出さない自分。全ての面に光を当ててみる。本当は何が嫌で、何が好きなのか。

現実の自分と向き合うのは難しい。脳内再生で美化された自分の化けの皮を一枚一枚はいでいくのは、テレビですっぴんを晒すよりしんどい作業だった。

写真提供/バービー

特に『女らしくあれ』と言われて育ってきた人にとっては、自分の考えを伝えるのは難しいことかもしれない。主張をすることは、それの対局にあり、『図々しい、厚かましい』とされてしまうからだ。

そうは思われたくないという自分可愛さに、本音を押し込めて、その場をやり過ごしてしまう。でも本当は常に本音と『愛される自分』の虚像の間で揺れ動いていた

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