フォーリンラブのバービーさんが、芸人として、ひとりの女性として、日頃から抱いている違和感やモヤモヤに向き合い、本音を綴っているFRaU web連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。今回は、バービーさんの地元の名産である夕張メロンの好き・嫌いの話から、意思表示の大切さについて、本音をズバッと綴ります。

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地元の名産・夕張メロン、2玉270万円!

東京の人に「出身はどこ?」と聞かれると、「夕張です」と答えることが多い。実際には、その隣町・栗山町の出身だが、北海道に詳しくない人でも一度は聞いたことがある可能性が高いからだ。

初競りの様子は全国ニュースにもなる、あの夕張メロンで有名な街だ。ちなみに今年は2020年を大きく上回り、2玉270万円で落札されたらしい。

私が幼い頃は、この夕張メロンが文字通り腐るほど家にあった。うちの実家周辺だけかもしれないが地元ではなぜか、夏にはメロンを、冬には荒巻鮭を互いに贈り合う。

写真提供/バービー

末っ子の私は、余って誰も手を付けず完熟を過ぎたメロンを美味しそうに食べることで祖母や母に喜んでもらおうとした。だが、今ここに告白をする。無理に食べ過ぎて赤肉メロンがあまり好きではなくなってしまった。実は喜んでもらいたくて我慢して食べていたなんて、自分でさえも、大人になってから気づいたことだ。

写真提供/バービー

母は未だに、この時期になるとメロンを送ってくる。母にとってメロンは特別なのだ。私にとっては、余るほどありふれた果物だが、友達にお裾分けすると『あの高価な夕張メロンだね!』とたいそう喜んでくれる。

価値観は人それぞれだなぁと、つくづく思う

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人の優しさはどんな形であれ、ありがたく頂戴したいと思っている。でも、思いやりだけを受け止めて、その他の今の自分に必要のないエッセンスはすぐに捨てるようにしている。それは、したくないこと、できないことだ。

自分を押し殺して我慢していないかという確認には、優しさを受け取ることより何倍も気を使ってきた。『あなたの為を思って』または、『喜んでもらいたい』という思いやりを盾に搾取されることに敏感でなければ、自分らしくいられないからだ。

写真提供/バービー