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# 生物

【土用の丑の日】ウナギを「食べ過ぎてはいけない」道徳的な理由

まだ見ぬ「将来世代」の利益を考える

今やウナギは絶滅危惧種に…

今年も土用の丑の日がやってきた。こう書くとウナギが好きで毎年その日が来るのを楽しみにしている人のように思われるかもしれない。しかし私はこういう年中行事をほとんど無視してきたし、特別ウナギが好きなわけでもない。

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土用の丑の日が気になるようになったのは、2014年にウナギがIUCN(国際自然保護連合)によって絶滅危惧種に指定されてからのことだ。ウナギの消費のための宣伝だったものが、今ではウナギの保護を意識する機会を提供するものになっている。

70年間、日本の自然保護を担ってきた日本自然保護協会は、昨年(2020年)の7月に公開された「IUCNレッドリスト2020解説」のなかで、ウナギは絶滅危惧種のままであり、「個体数を増やせるような明確な措置はいまだ取られている状況とはいえず、今後、ニホンウナギの絶滅リスクを下げるためには、過剰漁獲への対策、国際協力に加え、生息地である河川環境の改善など総合的な対策、そのためのウナギの生態の普及営発といった地道な活動が必要」と述べている(IUCNレッドリスト2020解説-1、https://www.nacsj.or.jp/2020/07/21029/)。

そして同協会は、同年の土用の丑の日に合わせてキャンペーンを張った(7月21日は土用の丑の日!なぜ絶滅危惧種に?遊んで学べるウナギすごろくを発表、https://www.nacsj.or.jp/media/2020/07/20931/)。

「ウナギの価値」とは何なのか?

ウナギが絶滅するというのは、人間から見れば、もうウナギの姿が見られなくなるし、食べられなくなることを意味する。また生態系全体から見れば、生態系の一部をなしている一つの種が失われることにより、食物網などに影響を与える、ということになる。

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