女性は若い世代も依存症になりやすい

アルコール依存症、と言っても男女では微妙に違いがあるという。

「これは、独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターでアルコ―ル依存症の女性病棟を担当している岩原千絵医師に伺った話ですが、女性と男性には違いがあるといいます。2007年と少し前のデータですが、女性の入院患者は、最も多いのが30代で37.2%、次いで40代が25.6%、50代が15.3%、20代は8%です。ですが、男性の場合は、50代、40代と続き、20代の入院患者はほとんどいないそうです。男性と女性を比べると女性のほうが、若い世代がアルコールで悩んでいることがわかります。

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また、男性に比べて女性のほうが、肝臓が小ささ、体内の血液量の少なさ、水分量、筋肉量も少ないことからアルコールが体内で薄まりにくく、アルコール分解も遅く、アルコール依存症になりやすい傾向があります(『しくじらない飲み方  酒に逃げずに生きるには』より抜粋)」

女性は男性に比べ若い世代にもアルコール依存症が多いという。photo/iStock

さらに、女性の場合、アルコール依存症がわかっても治療に結び付くのが難しいという。

「男女ともにアルコール依存症が表面化するのは健康診断などで肝臓の数値が悪くてお酒を控えなさい、飲酒量が多いのではと指摘されてというケースが多い。男性の場合は、その後専門医につながるケースも増えてきましたが、共働きが増えたとはいえ女性はケア労働(子育てや介護など)の担い手として期待されているケースが多く、自分以外の家族のことがあって病院受診の時間がないと、治療に結び付かないケースも少なくありません。

また、男性の患者の場合は、妻がサポートしてケアをするケースは多いですが、女性の場合夫がサポートして、というのは男性に比べるとやっぱり少ないですね」(斉藤氏)