2021.07.25

小山田圭吾、森喜朗、佐々木宏…東京オリンピック「3つの問題発言」の共通点

あまりにも酷い「内輪ノリ」

「不祥事」が続いた東京五輪

コロナ禍で1年延長の上でようやく開会式に漕ぎついた東京五輪。開会式の数日前には楽曲を担当するチームの一員に任命されたミュージシャン小山田圭吾氏が、過去に雑誌などで障がい者への虐待と言ってよいほどのいじめを告白していたとして問題視されて辞任となり、担当した4分間の楽曲が差し替えられるトラブルに見舞われた。

小山田圭吾氏〔PHOTO〕Gettyimages
 

そもそも、2015年に東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の設計白紙撤回、当初デザインされた五輪エンブレムの模倣との指摘後の撤回などが起きていた。

その後、今年2月の森喜朗東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長の女性差別発言による辞任、3月には開閉会式の演出を統括する佐々木宏氏の出演予定だった女性タレントの容姿を侮辱するような発言での辞任など、トラブルが相次いでいた。そして開会直前の小山田騒動だ。

メディアからは、コロナ禍による延長もあり、「呪われた五輪」とも言われている。そうした中で、東京大会の基本コンセプト「多様性」に著しく反するような行動を過去に取り、当時25歳を過ぎて、それを反省することもなく武勇伝のように雑誌に語った人物を、なぜ組織委員会は音楽担当として採用したのかという批判が相次いだ。

この問題は多くのメディアで扱われているが、小山田氏を擁護する見解も聞かれた。過去の行為によって人間の存在や職業を批判するのはおかしいという意見だ。そして、その時代は現在とは違い、コンプライアンスなどの言葉もなく、当たり前であったという意見だ。

前者については筆者も同感だ。過去の違法行為だけをもって、現在のその人の存在を否定したり、その職業を批判することは基本的に控えるべきだ。しかし、今回は世紀の祭典とされる五輪の、もっともメッセージ性の強い開会式の音楽担当になぜ彼を起用したかということが問題であり、それは批判されてしかるべきと思う。

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