【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#23】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない…」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第23回目のテーマは「読書感想文」について。夏休みになり、子どもの夏休みの宿題に頭を悩ませる人も少なくないのではないでしょうか。3児の母のオギャ子さんもその一人。現在中学1年生の長男が4年生のときには読書感想文をめぐって大バトルを繰り広げたことも。しかし、3年後の今になって驚くことに気づいたのだとか。それはどういうことでしょうか。
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
「感想ない」?読書感想文・大バトルの意外な結末
\右にスクロールしてお読みください!/
夏休みが始まりましたねー!!!
宿題は先に終わらせる派ですか?最終日に駆け込む派ですか?
……私は完全に最終日に駆け込む派で、8月31日最終日に焦って一か月分の「天気」を書き込んでいた記憶しかありません。
アリとキリギリスで言えば完全にキリギリス。
アリ派の母に怒られてヨボヨボになりながら新学期を迎えるという……。
自分の子ども時代はそんな調子だったのに、人の親になるとこうも変わるのか。
我が子の事となるとついつい親の方が真剣になっちゃって、横からささやき女将ばりにあーでもないこーでもないって首突っ込んじゃう……なんてことありませんか?
夏休みの工作、絵日記、読書感想文。
私、我が子の事となるとつい上手な作品に仕上げなくっちゃ!!って見栄張ろうとしちゃう癖があるんです。
遡る事今から3年前。
長男が4年生の頃です。
読書感想文の課題図書に酪農家のお話を選んできたのですが(そもそも課題図書を親の私が選ぶ時点で誰の宿題だっていう話ですよね……)、いざ息子に感想文を書かせたら、
「たのしかったです。おもしろかったです。また読みたいです。おわり」
ちょーちょちょちょ!!!ちょい待て!!
終わるな終わるな、早すぎる。
原稿用紙の半分ぐらい余ってるから~~!!!
ヤバイ。
このままでは……いけない。
謎にお尻に火がついた私は息子のやる気スイッチを探すべく隣にがっちり座って一緒に取り組み始めました。
私「面白いと思った箇所に線を引きなさい」と指示したけど、
息子「特にない」
いやいやいやじゃぁ質問を変えよう。
「どこがおもしろいと思った?」
息子「別にどこも」
んがんぐっ
「じゃぁ、へ――!って思った箇所はどこ?」
息子「特にない」
おい。
「……じゃぁ感動したところは?」
息子「特にない」
おい!!!
「このシーンのここ!!このシーンどう思った!!?」
息子「どうも思わない」
おいいいいいいい!!!!
おみゃーーーー!!!!心凍ってるんか!!!
何も思わないってどういうことやぁぁぁぁぁ!
ダンダンダン!!!!
そこからもう壮絶なバトル開始ですよ。
超険悪な雰囲気になりながら、お互いボロボロになって必死に書き終えたら一日が終わっていました。
……はぁ…はぁ…はぁ……
もう読書感想文なんて夏休みの宿題から消滅してくれないかなって思っていたのですが、
でも、聞いてください。
3年後の今年。
長男、中1になりました。
近所の子が酪農の話をしてきたのですが、その時に長男が酪農の話題に反応して返事してたんです。
え、なんで酪農について知ってるの?って長男に聞くと、
「だって昔、読書感想文の時の課題図書で読んだから」って……。
えええーーーー!!!
小4の時に読んだあの本の内容まだしっかり覚えたの!?
長男:「え??……うん」
ていうか、あのとき、そんなにしっかり理解してたの!?
長男:「おん」
何も書く事ないって言ってたのにいいいい!!!?
長男:「うん」
どっひゃーーー!!
感想文では何も書く事がないと言った長男だけど、決して中身を何も理解していなかったわけではなく、むしろ読書の本来の目的である情報収集・理解・知識の蓄積は出来ていたという……。
必ずしも感想が特にない=頭に何も残っていないではないんだなと思い知りました。
あの時なんであんなにガミガミ怒りながら感想文仕上げたんだろう……って3年後にヨヨヨ……ってなりましたわ(笑)。
というわけで、必ずしも感想がないからといって理解していないわけではない。
上手に書かせようとしなくても、息子の思うままに書かせればよかったな、息子の宿題には親の私の見栄が見え隠れしてしてますが、親が頑張りすぎなくてもいいんだなって思い知った今年でした。
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