# 確定申告

ウーバー配達員の“自転車代”、キャバ嬢の“私服代”は「経費」になるのか…その「意外すぎる答え」

スモビバ!編集部 プロフィール

――なるほど~。月単位といえば、気になるのが家賃の「家事按分」です。

例えば、お笑い芸人さん。6畳一間のアパート暮らしだとして、1つの部屋で食事も睡眠だけでなく、稽古やネタ作りもしますよね。「ここが仕事用スペース」と決められないと思うのですが。

宮原: その場合も、面積ではなく時間を基準にするとよいのでは? 起きている時間のうち、仕事に使っているのが何割かを計算するんです。

時間と面積の両方を基準にしてもいいですよ。まず面積を基準に「家賃6万円のうち、リビングは4万円、寝室は2万円」としますよね。その上で「リビングは1日の半分を仕事に使って、寝室では仕事はしない」なら、経費は1万円といった感じです。

 

――そう考えるとすっきりしますね。

宮原: ただ、この話には続きがあって、「割合を明確に計算できるなら、家賃に占める仕事用の割合が50%以下であってもその割合で計上してよい」という通達が出ているんです。

――明確に区分できればOKなんですね。それと、仕事でもプライベートでも使うスマホの使用料やインターネット接続料も気になります。

宮原: それも基本的には「家事按分」してください。まあ実際のところ、ブロガーやYou Tuberなどは100%経費として計上している人もいますけどね。

ものまね芸人の衣装代、キャバクラ嬢の私服代は?

――仕事とプライベートで兼用しがちなものって他にもありますよね。例えば芸人やコスプレイヤーの衣装なんてどうでしょう?

宮原: まず「仕事に必要かどうか」を考えます。

仕事に必要なもの、例えばスパンコールのジャケットや軍服とか、キャラになりきるための制服など舞台でしか使わないものは「消耗品費」として100%が経費として認められます。ただし、10万円以上のものは「減価償却費」です。青色申告の場合だと一式30万円未満までは全額経費になる特例もありますよ。

――私服っぽい衣装でステージに立つ芸人もいますよね。その服をプライベートでも着るなら、やっぱり「家事按分」ですか。

宮原: そうなりますね。先ほどのUber Eatsの配達員でも、仕事専用のジャージやサイクルウェアなら経費になりますが、それをプライベートでも使ったら「家事按分」します。

――では衣装についてもう一つ。キャバクラ嬢って同伴のときに私服でお客さんに会いますよね。それなりに高価な服やバッグが必要だと思うのですが、それも経費になりますか?

宮原: お客さんと会うときしか着ないなら経費になります。

10万円以上なら減価償却ですが、「使用可能期間が1年未満のもの」はそのまま経費にすると決まっているので、10万円以上の服でも1年も着ないなら「消耗品費」になります。お客さんと会うために必要なエステ代や化粧品代、ヘアセット代も、お店から出る補助以上にかかるぶんは経費にしていいですよ。

――先生、急に優しいですね(笑)。

宮原: うふふ。

ちなみに、お客さんへのプレゼント代は「交際費」として計上できますが、逆にお客さんからもらったものは贈与税の対象になるから気をつけてくださいね。

さらに、お客さんからのプレゼントで高価な宝石などを売って収入を得たら、「譲渡所得」として計上しなければなりません。税務署員はSNSもチェックしているので、「車もらっちゃった〜」なんてSNSにアップしている人は、確定申告のときに気をつけてくださいね!

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