「自分の子供がいじめられてる?」親が気づくためにやる“これだけ”のこと

法教育から見る子育てのヒント(2)

2020年児童書部門ベストセラー1位(日販・トーハン調べ)、累計売上69万部の『こども六法』(弘文堂)。異例の大ヒットとなり、コミカライズ版も刊行されました。『こども六法』著者で漫画版『まんが こども六法 開廷! こども裁判』(講談社)原案の山崎聡一郎さんに、法律的な観点から見る「いじめ」への考え方や、親ができることについて話を聞きました。

山崎聡一郎さん
【プロフィール】
山崎聡一郎(やまさき・そういちろう)
教育研究者・俳優・写真家。慶應義塾大学SFC研究所所員。
慶應義塾大学総合政策学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。修士(社会学)。研究テーマは「法教育を通じたいじめ問題解決」。著書に「こども六法」(弘文堂)がある。法と教育学会正会員、日本学生法教育連合会正会員。
 

被害者はいじめの証拠を集めるべき?

――漫画版1話は、「いじめ」に関するお話でしたね。悪口が犯罪に該当する可能性があるというのが印象的でした。

相手を身体的に傷つけるだけじゃなく、名誉感情や信用を傷つける行為も犯罪になる可能性があるんです。皆の前で「あいつは嘘つきだ」と具体的に言った場合は名誉毀損罪で、これは本当に相手が嘘つきかどうかは関係ありません。「真実だから悪口を言っていい」というわけじゃないんです。また「バカ」など曖昧な言葉で相手を貶めた場合は侮辱罪になります。

――この話では主人公の日記が、裁判で証拠として提出されていました。

日記やSNSのスクショが、裁判で証拠として決め手になることはあります。それは大人にいじめ被害を訴える時にも有効です。ただ、被害者に「いじめの証拠を集めろ」なんてナンセンス。本来は大人がやるべきことなんです。

でも現実には先生は証拠がないと動きにくい場合もありますし、あった方が早く解決に近づきます。だから無理にとは言わないけど、あったらより良いよ、という言い方をしています。

『まんが こども六法 開廷! こども裁判』

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