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大人はまだ知らない…TikTokが若者から「爆発的に支持される」カラクリ

“TikTok”といえば、巷では、「若い子が踊っている動画ばかり」であったり、「いずれ消える一過性のSNS」といったマイナスなイメージを持つ人も少なくないかもしれません。しかし、その勢いは止まることを知らず、TikTokのユーザー数は増加の一途をたどっています。

今回は「TikTokがなぜここまで若者から支持されるのか」について、TikTokのコアユーザー層と言われるZ世代(1996年生まれ〜2012年生まれ)である筆者の目線から考察してみたいと思います。

巻き込み力が圧倒的に強いUX

TikTokをダウンロードして開いたことのある方ならお分かりかと思いますが、このアプリは開けると同時にいきなり音楽とともに他のユーザーの投稿動画や広告動画が表示されるという特徴があります。

動画プラットフォームの代表であるYouTubeはおすすめ動画の中から自分が見たいものを選ぶことを考えたら、TikTokの仕様は正直「ウザいな」と感じることもあるかもしれません(苦笑)。

Photo by Gettyimages
 

しかし、この仕組み(UX)にこそTikTokの人気が隠されています。大きく2つの巧妙な仕掛けが若者を巻き込んでいるのです。

一つはZ世代の特徴である「たくさんの中から選ぶのではなく、”これ”というものをレコメンドしてほしい」というニーズです。「この動画はいかがですか?」という問いに対して「これは好き」だが「これは不要」という、いわば王様気分で選択できるという点が絶妙なUX設計になっています。

”新聞はテレビ欄から見ていた”世代からすると違和感しかないと思いますが、小学校や中学校からスマホが存在するデジタルネイティブのZ世代には「世の中に数多ある選択肢からの選び疲れ」というニーズがあり、それをうまく捉えています。

二つ目は、短い動画が次々と勝手に表示されるという仕組みにより「一人のユーザーにたくさんの動画を見せることができる」点です。これにより、TikTok側は始めたばかりでフォロワーがいない(少ない)ユーザーであっても、投稿動画を一定数以上閲覧させられる構造を作り出しました。近頃では他のプラットフォームでも同じ傾向が見られるようになりつつありますが、先行したTikTok独自の仕掛けといえます。

ユーザーの限られた時間の中で動画を次々と見せることが可能になったため、1ユーザーあたりの閲覧動画数を上げ、投稿初心者でもバズる動画やそれによる若者のブームが発生するようになりました。

実際に、Z世代に話題の漫画/テレビアニメ『東京卍リベンジャーズ』の人気キャラクターである佐野万次郎(通称:マイキー)の有名なセリフを用いた動画がブームとなり、一般ユーザーであるにもかかわらずフォロワーが一気に10万人増加した例があります。つまり、TikTokはスモールスターを生みやすく、それも若者たちを熱狂させている最たる要因です。

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