突然の「いい夫やめました」宣言

夫がウェブ媒体で「良い夫やめました」宣言をしたのもこの時期だった。何かができるようになったり子育てを頑張れば、その次の妻の要求が高くなる。その要求に応え続けることはもう疲れてしまった。妻の思い描くいい夫像に当て嵌めるのは夫婦にとっていいことなのか?自分は疲れてしまったので、ここからは自分の好きなように生きさせてもらう。そんな宣言だったと記憶している。

私はこの記事を夫から聞かされることなく、ネット上で初めて目にしたので、ひどく傷ついた。こんな仕打ちを夫にするなんてひどい妻だ、いやこんな宣言をするなんて中田は最悪だ、と私たち夫婦への世間からのバッシングもさらにその傷をえぐった。

でも、ただひどい記事だとも思わなかったし、夫と話したところ「夫を辞めるわけではない、“良い夫”を辞めるだけだ」という言い方をしていたので、「なるほど」と受け止めた。私も、誰かと比較して劣等感に駆られ、“誰から見てもいい妻”になろうとしすぎていたのだ。いい妻なんて、子供にとっていい母で、夫にとっていい妻なら、あとはどうだっていいじゃないか。そんなふうに開き直ることができた。

私がスワローズファンのため、神宮球場に家族で応援に行った時の写真。また夏の神宮に行きたいなぁ。提供/福田萌
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その日から、夫の帰りこそ遅くなったが、私も工夫して、家事代行の人をお願いすることにした。私にとっては料理がとても大変だったので、料理の作り置きと、キッチンの掃除、たまにアイロンがけなどをお手伝いしてくれる人を頼んだ。たまにベビーシッターをお願いして夫婦の時間を作ったり、友達同士だけで夜お酒を飲みに行く時間も作った。そして何よりも子供達ととことん向き合った。