謎の団体・暗黒通信団が、予想外の“奇書”で「イヤガラセ」を続ける理由

読者が「ドン引き」する瞬間が最高

インターネット草創期から存在すると言われる団体「暗黒通信団」をご存じだろうか…? 『円周率1,000,000桁表』『暗黒通信団の公開鍵』など、ユニークな出版物で知られる同人サークルである。果たして、彼らはなぜそのような「奇書」を作り続けるのだろうか。団員2人に話を聞くと、謎の団体の意外な一面が見えてきた…。

シ(し)
役職は「下っ端」。主に事務作業や広報、問い合わせ対応など、暗黒通信団の「雑用」を引き受けている。主な著作は『ソートされた本II』『日常でつかうアルゴリズム』など。
嵐田源二(あらしだ・げんじ)
暗黒通信団の「オフ会部長」。主に同人誌即売会後の打ち上げのセッティングを担当している。相対論への愛が深く、『「ウラシマ効果」物語』『こう見えて相対論』など関連する著作が多数ある。
嵐田源二氏(左)とシ氏(撮影:村田克己)
 

1冊の同人誌に度肝を抜かれた

――暗黒通信団は1993年に始まって、1996年からコミックマーケットでユニークな同人誌を販売していると聞いています。まずは、お二人が暗黒通信団に入団したきっかけを教えてください。

:私自身は、設立後かなり初期からいると思います。コミックマーケットに初参加して本を販売したころには、既にメンバーでした。入団のきっかけは…もはや忘れました(笑)。一生懸命思い出そうとしましたが、そこまで古い記録はないし、流石に90年代のメールのやり取りも残ってないですしね。当時はまだGoogleもないし。

嵐田:私の場合は、7、8年前に参加したサイエンスアゴラがきっかけでした。

:これは文部科学省の所管の科学技術振興機構がやっている「科学の祭典」みたいなもので、かつては暗黒通信団も参加していました。サイエンスアゴラは科学好き同士の交流が趣旨ですが、当然我々にとって交流とは「新しい団員を集める」ことなので、本を展示して「来たれ若人!」みたいな感じでいたら、嵐田さんが釣れました。

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