“夫婦共働き時代” 子供の異変に気付くために親がすべき“毎日のルーティン”

法教育から見る子育てのヒント(4)

2020年児童書部門ベストセラー1位(日販・トーハン調べ)、累計売り上げ69万部の『こども六法』(弘文堂)。異例の大ヒットとなり、コミカライズ版も刊行されました。『こども六法』著者で漫画版『まんが こども六法 開廷! こども裁判』(講談社)原案の山崎聡一郎さんに、子供や親に何を伝えようと思ったのかを聞きました。

山崎聡一郎さん
【プロフィール】
山崎聡一郎(やまさき・そういちろう)
教育研究者・俳優・写真家。慶應義塾大学SFC研究所所員。
慶應義塾大学総合政策学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。修士(社会学)。研究テーマは「法教育を通じたいじめ問題解決」。著書に「こども六法」(弘文堂)がある。法と教育学会正会員、日本学生法教育連合会正会員。
 

もう一度「親」の義務を問い直す

――民法の「親権」がテーマのお話がありましたね(5話)。仕事で忙しく家を空ける期間が長いお母さんと、その寂しさに耐えている女の子のお話でした。

『まんが こども六法 開廷! こども裁判』

このお話は最初、子供が生きていくうえで必要な世話を行わない「保護責任者遺棄罪」を扱う予定でした。でも「親権」というものを考えるうえで、センセーショナルなお話にするのではなく、多くの家庭で抱えている身近な問題を考えるお話にしたいと思い、今の流れになりました。

――「親権」は法律でどのように定められているのでしょうか。

親権は親が子供に、しつけや教育をする「権利」のことで、子供を育てる「義務」のことでもあります。子供を愛情深く育てるのは、親権者の「義務」なんです。このお話のように親が忙しく、大小関わらず子供に負担が生じることはどこの家庭でも起こることだと思います。法律で規定されている親の役割をもう一度認識してほしいと思って作りました。

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