子供のイタズラ動画が犯罪に…わが子が「加害者」にならないために親がすべきこと

法教育から見る子育てのヒント(3)

2020年児童書部門ベストセラー1位(日販・トーハン調べ)、60万人以上に支持された『こども六法』(弘文堂)。異例の大ヒットとなり、コミカライズ版も刊行されました。『こども六法』著者で漫画版『まんが こども六法 開廷! こども裁判』原案の山崎聡一郎さんに、子供が関わる犯罪をどう認識すべきなのかを聞きました。

山崎聡一郎さん
【プロフィール】
山崎聡一郎(やまさき・そういちろう)
教育研究者・俳優・写真家。慶應義塾大学SFC研究所所員。
慶應義塾大学総合政策学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。修士(社会学)。研究テーマは「法教育を通じたいじめ問題解決」。著書に「こども六法」(弘文堂)がある。法と教育学会正会員、日本学生法教育連合会正会員。
 

少年法への誤解

――いわゆる「六法」には含まれませんが、漫画版で少年法も扱っているんですよね。

はい、子供に身近な法律として取り上げています。少年法は「少年にはできるだけ刑罰より適切な環境や教育を与えたほうがよい」という観点から作られていて、少年の犯罪に対して大人と異なる特別な対応をする法律です。

――4話は、動画投稿サイトでイタズラ動画を上げている男の子のお話でした。「僕らは少年法で守られているから、罪を犯しても許される」と話すシーンがありますよね。

『まんが こども六法 開廷! こども裁判』

これはよくある大きな間違いなんです。

確かに14歳未満は犯罪にあたる行為をしても刑罰は与えられません。これは少年法ではなく刑法で決まっているのですが、自分の行動の意味や結果を理解し、責任を取る力がまだないと考えられているからです。ただし、深刻な事件で14歳以上であれば大人と同じ対処もあり得るし、14歳未満であっても少年審判(成人の裁判にあたる)にかけられて、教育や指導のために少年院に入る可能性もある。そうなれば家族と離れて暮らし自由な生活もできません。

これが少年法で決められたルールで、「少年は罪を犯しても許される」とは到底言えない。しかも20歳未満は罪を犯していなくても審判の対象になることすらあります。

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