聞こえているのに、聞き取りにくい? 急増する「APD」の対処法とは

聞き取りを保つ基本は"睡眠"!?
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APDをまねく原因は、複数の要因の重なり

聞こえは良好で、言葉も理解できているのに、人の話は聞きとりにくい――こうしたAPDの症状は、「聞きとり」に必要な力が十分に発揮されていないことの現れです。

それでは、なぜそのような症状が起きているのでしょう?

「聞こえるけれど、聞き取れない」という症状は、脳梗塞や脳出血など、脳の病気のあとに生じる「中枢性聴覚障害」の1つとして現れるものとされてきました。しかし、研究が進むにつれて、脳に器質的な異常はないのに同じような悩みをもつ人が多いことが明らかになり、新たに「APD(聴覚情報処理障害)」として、その実態をとらえようという動きになっていきました。

APDのかげには、さまざまな要因があります。「〇〇だから、APDがある」という単純なものではなく、複数の要因が重なり合って症状につながると考えられます。

背景要因

発達障害
自閉症スペクトラム症(ASD)、LD(学習障害)、ADHD(注意欠如・多動症)
認知的なかたより
記憶の働きが弱い、不注意傾向が強いなど
心理的問題
ストレス、うつ病、適応障害、睡眠障害など
脳損傷
精神疾患
幼少期の言語環境

性格特性

APDの症状がある人に最も多いのは、素直で従順なタイプといえます。気を使いすぎたり、過度にがまんしたりしてストレスをためやすいともいえるので、注意が必要です。

一方で、「聞き取れなくてはダメ」という完璧主義、「聞き取れない自分が悪い」などといった自責感の強さなどがある場合にも、自覚症状を強める傾向がみられます。

【写真】心理的問題や性格特性なども影響心理的問題や性格特性なども大きく影響する photo by gettyimages

聴取環境

  • 雑音が多い
  • 話し手が早口であったり、小声であったりする
  • マイクを通すなど、声が不明瞭
  • 反響しやすい部屋

APDをまねく要因はさまざまで、背景にあるもの自体は変えられないこともあります。しかし、適切に対応していけば、症状の軽減は可能です。

 

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