提供:Honda

未来を担う子どもたちのために豊かな海を残そうと、15年前から日本全国の砂浜で行われているホンダのビーチクリーン活動。そこには、商品や技術を通じて人や社会にいかに貢献できるかを考え続けてきた、彼らの想いがありました。

素足で歩ける砂浜を
次世代へ引き継ぐために。

自分たちでごみを拾い、ふかふかになった綺麗な砂浜を素足で歩く喜びはひとしお。

世界有数のモビリティカンパニーとして、SDGsの視点に立った社会貢献活動をいち早く進めてきた本田技研工業(以降、ホンダ)。2040年までにはすべての車を電動化し、事故のない安全な社会を実現するために四輪全機種に先進運転支援システムを適用するなど、業界をリードする最先端の取り組みを行っている。そんなホンダが2006年からスタートし、これまで全国で380回以上、5万5000人以上が参加して開催してきたのが、ごみで汚れたビーチの清掃活動だ。素足で歩ける砂浜を次の世代へと引き継ぐことを目標としたビーチクリーンの背景には、技術で人を助け、世の中の役に立ちたいという、一貫したものづくりの姿勢がある。それは、車やバイクをつくるのと同じ想いなのだ。

大きなごみを人の手で拾った後、ATVに取り付けたサンドレーキ(熊手)で砂を掘り起こして中型のごみを集め、さらに細かいごみをサンドスクリーン(振るい)にかけて集める。

活動の始まりは、衝動的なものだった。1999年、ATV(全地形対応車)の市場性を探るために浜辺を訪れたホンダの技術者たちは、ごみが散乱した砂浜に深く心を痛めたのだ。ホンダの技術力とアイデアで、なんとかして美しい砂浜を取り戻せないか……。当初は、会社を挙げてのプロジェクトでなく、一部の技術者による、綺麗な砂浜を願うが故の活動だった。しかし、砂地での走行を得意とするATVの技術はあるものの、砂浜でごみを拾う方法を見つけるのは容易ではない。ATVで牽引した道具でコーヒーミルク容器ほどのサイズのごみを集めるところから試行錯誤を重ね、失敗を繰り返した。

小さなごみまで拾い上げることができる現在のビーチクリーナーの基本仕様が完成するまでに、時にはランチの時間も惜しんでアイデアを持ち寄り、現場に出ては実験し、2年の月日を費やした。そこから自主的な活動だったビーチクリーナーの開発と砂浜清掃が正式な会社の活動として認められるまでに、さらに5年。今では、雨天に対応できる機材の開発も進むなど、より本格的な改良が重ねられている。

通称「ぐるぐる」は、濡れたごみと砂を別ける作業を軽減。

そして現在、自治体などと連携して行われているビーチクリーンは、年間で約30ヵ所、7000人ほどが参加する規模まで拡大し、1年で40トンとなる大量のごみを回収している。ゼロから考案してつくり出した機材も、難しくない操作で、生態系を傷つけない10cmの深さまでの小さなごみを丁寧に拾い上げるほど進化した。だが、ホンダが大切にしているのは、あくまで人の手で拾うこと。機械の力は借りるが、主役は人。だから技術はあっても、ごみ拾いをあえて全自動化しない。参加するそれぞれが自分の手で海岸を綺麗にすることで、ごみを捨てないという気持ちを人々の心に芽生えさせるためだ。砂浜を楽しく清掃するだけでなく、なぜ汚してはいけないのか、子どもたちと環境について考え、保全の大切さを伝える環境授業も行っている。

集めたごみを分別する「ゴミ回収ステーション」。

そして今年、ビーチクリーンが15周年を迎えたのを機に、ホンダは次の一歩を踏み出す。1981年に設立され、40周年を迎える大分県の特例子会社・ホンダ太陽との共同企画による、大分市・田ノ浦ビーチでの清掃活動がそれだ。障がいのある人たちも平等に活躍できる社会を叶えるために設立されたホンダ太陽では、ユニバーサル化された施設のなかで、障がいの有無にかかわらず、部品開発・製造などの作業ができる環境が整えられている。ビーチクリーンにおいても、同じように誰一人取り残さない社会を実現したい。障がいがあって車いすの方も一緒に清掃活動を行い、清掃後のふかふかになった砂浜や海辺を体験でき、すべての参加者と一緒に喜びがわかち合えるような企画が準備されている。

クリーン後のレクリエーションも楽しい。

近い将来、ビーチクリーンのいらない美しい砂浜と、誰もが平等に暮らすことができる社会のために、ホンダの挑戦は続いている。

ホンダのビーチクリーン活動って?

2006年にスタートし、今年15周年。ホンダの技術とアイデアで開発した独自の機材を使用しながらも、あえて100%の機械化はせず、人の手を介して一人ひとりの意識を変えていくことを目指している。大分市・田ノ浦ビーチでの車いす参加可能なビーチクリーンは10月に開催予定。詳細はホームページで。


【お問い合わせ】
Honda 社会貢献推進室


●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
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Text & Edit:Asuka Ochi