〔PHOTO〕Gettyimages
# 東京オリンピック

小山田圭吾の起用を「最後まで撤回できなかった」五輪組織委員会の「深すぎる闇」

なぜ早く決断できなかったのか

なぜもっと早く辞めさせられなかった?

開催4日前というタイミングで東京オリンピック開会式の音楽演出を担当していたミュージシャンの小山田圭吾が辞任した。

学生時代に障害者のクラスメイトを虐待していたことを自慢した27年前のインタビュー記事などが非難され、差別反対や共生社会の実現を掲げる五輪・パラリンピックの精神にそぐわないと、世界的な批判を受けていた。

当初、五輪組織委員会は「本人は十分反省している」と意に介さず、小山田本人も謝罪文をツイッターに掲載して仕事の継続を明言していた。が、結局は辞任。

多くの人々は「やっぱりこうなったか」と思っていることだろうが、なぜ組織委は小山田をもっと早くに辞任させられなかったのか、そもそもなぜこんな人選だったのか。その解答こそ「東京五輪の正体」に迫りうるものだ。

小山田圭吾〔PHOTO〕Gettyimages
 

辞任数日前、組織委の関係者と電話をしたとき「小山田の辞任は避けられないと思うんですが、問題はそれを誰が決断するかでは?」と聞いたら、「そのとおりです」と言われた。

「組織委にはたくさん力のある人々が絡んでいて、そこの人脈から起用された人物については、その起用に関わった人でないと部外者は口を出せないですよ。ハッキリ言うと、余計なことを言って、どこで誰の怒りを買うか分からない。

だいたいオリンピックで起用されるクリエイターのほとんどが、何かのコネだったりするんです。これは言い訳すれば、ゼロからギャラだとか日程だとか交渉すれば、条件交渉がめんどくさくて長引きますから、パッと決まるのが理想で、そういうとき、例えばクリエイターの長年の友人みたいな方が『俺が頼んでおくから任せて』と言えば、それで済む。

そうやって一部の権限で起用しやすい面々で埋まっていくところがあるので、何か問題があっても簡単に『切れ』とは誰も言えないんですよ」

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/