2021.08.12

【人を羨ましがるなんて愚かです】107歳世界的美術家が遺した言葉

これでおしまい(2)
2021年3月に107歳の生涯を終えた世界的美術家、篠田桃紅さん。
「女性は結婚して家庭に入るもの」という価値観を嫌い、自分の考えで生きたいと願った彼女が遺した「人生のことば」は、今を生きる私たちの心に響く金言が満載です。彼女の人生観を綴った最後の著書『これでおしまい』から、彼女の書と金言をご紹介します。

自由を求める日々

女学校時代に「共同生活に向かない」と悟り、待ち構えていた結婚という制度も嫌い、「独りで生きたい」と決心した桃紅さん。封建的な父の猛反対にあい、許しを絵得られないまま家を出て、書で生計を立てはじめます。

「これは、いいとか悪いとかの判断じゃないんです。決まりごとのなかでやることに、私の性が合わない。規則っていうものがダメなんです。規則というものに縛られることがいやな人間なの。だから何かの会に所属するとか、そういうことからも一切避けて生きてきたんです。

やっぱり何かに所属すると、我慢をして、その会に従っていかなければならない。家庭だってそう。だから所属することとか何もしないし、結婚だってしない。

 

なるべく自分で、一人やっていかれれば、それが私の性に合っている。それだけですよ。それでなくとも、この世は制約だらけ。そのなかで心の自由っていうものを私は持っていたい。自分がつくるものだけは、誰にもなんの遠慮もなく、勝手につくりたいと思っています」

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