# 新型コロナウイルス

菅政権の重大な「誤り」…日本のコロナ対策を遅らせている「保健所縛り」

感染症「2種相当指定」を外すべきだ
長谷川 学 プロフィール

最初は誰もわからなかった

ーー日本ではかかりつけ医が患者を最初に診察して重症化を防ぐとともに、重症患者の場合は、かかりつけ医が大きな病院に紹介してきた。ところがコロナでは、その体制がほぼ完全に崩壊。指定感染症の適用により、国が「保健所への届け出をすれば、医者の手から離して良い」というお墨付きを与えたこともあり、開業医の約9割は発熱患者を診ない状況が広がってしまった。

「全国に診療所は約10万あり、半分ほどは内科です。本来、診療所はコロナ治療の最前線に立つべきでしたが、コロナが指定感染症に指定されたため保健所の仕切りとなり、診療所はコロナ治療に原則関らなくなりました。

ところが日本の医療機関の8割は民間の診療所や小規模病院です。そこが関わらないのでは、感染爆発が起きれば、早期発見、早期治療ができずに重症患者が増え、結果としてベッド不足が起き、治療を受けられない多数のコロナ難民が生まれることは目に見えていました」

医師で参議院議員の梅村聡氏/筆者撮影
 

ーーそれで先生は、昨年3月末に日本維新の会の党の中で『コロナを2類相当から外した方がいいのでは』と発言し、国会でも昨年6月と8月の2回、2類相当外しを提案したが『コロナを軽く見ている』と袋叩きにあった…。

「今回のような未知のウイルスの流行は、実際に目にするのは初めてだから最初はどの医師たちもわからなかった。私や長尾先生だって最初はわからなかったが、各種データに加え、オンザジョブトレーニングじゃないですけど、実際に多くのコロナ患者に対応して重症化を防ぎ、亡くならないようにする中で、コロナはかかりつけ医を中心に早期発見、早期治療をしていけば、かなり管理できる病気であることがわかってきた。

ところが保健所縛りによりコロナ患者に接することがほとんどなかった医師には、なかなかそれが実感できなかったし、政治家や官僚、マスコミも理解できなかったのだと思います」

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