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# 新型コロナウイルス

菅政権の重大な「誤り」…日本のコロナ対策を遅らせている「保健所縛り」

感染症「2種相当指定」を外すべきだ

新型コロナウイルスの拡大から1年半が経過したが、日本はワクチンの接種率を含め、対策の不備が依然として指摘されることが多い。医師で参議院議員の梅村聡氏は、医療現場の視点から、コロナが「2類相当」の感染症として扱われ、コロナに関する手続きや処理が保健所に縛られている問題点を指摘する。前半はこちら〈ワクチン以外にも解決方法はある…日本のコロナ対策がおかしくなった「最大の元凶」〉

患者が放置されてしまう仕組みが問題

ーーもともと感染症法(旧伝染病法)は120年も前、明治時代に作られた法律だ。

「保健所も本質的には明治時代の仕組みをそのままにして、時空を超えて、いまに至っている。明治時代は感染症が治らない時代だった。性病の梅毒、天然痘、結核…いずれも隔離するしか方法がなかった。

そして保健所は地域の人間に命令して『家から出るな、外に出てまき散らすぐらいなら家の中で死ぬのが皆のためだ』と説いた。その精神が令和の時代の保健所に時空を超えて引き継がれている。

その結果、とりあえず隔離して様子を見ることが最優先された。一方、治療もされずに放置された患者は症状が悪化し、重篤な肺炎になってから入院するため、体外式腹膜人工肺(ECMO)でも助からない事態を招いている」

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ーーいまは明治時代ではないのに…。

「天然痘は日本から撲滅され、新型コロナも、外来でも入院しても治療できる時代になっています。ところが、法律の基本的な考え方は明治時代と変わらない。コロナで入院する場合も『治療のための入院』ではなく『隔離のための入院』という法的立て付けになっている。

つまり『あなたの基本的人権を知事が制限して入院させる代わりに、治療費や入院費は国が負担する』という仕組みです。医療が発達していなくて、医療が何もできなかった時代の仕組みでコロナに対応しているわけです」

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