2021.07.21
# 新型コロナウイルス

ワクチン以外にも解決方法はある…日本のコロナ対策がおかしくなった「最大の元凶」

長谷川 学 プロフィール

どう考えてもおかしい「保健所縛り」

ーー政府のコロナ対策の最大の問題点は何か?

政府が、新型コロナをエボラ出血熱やペスト(1類)に次ぐ危険な2類相当の指定感染症(現在は新型インフルエンザ等感染症)にしていることです。

指定感染症というのは、現代医学で対応できない病気を『隔離』という公衆衛生の力で封じ込める枠組みです。隔離を担うのは全国の保健所。保健所は隔離するのが仕事で治療はしない。

医療が発達していなくて、隔離しか手段がなかった明治時代の伝染病法(現在の感染症法)の考え方を、そのまま新型コロナ対策に使ったのが根本的な誤りです」

医師で参議院議員の梅村聡氏/筆者撮影
 

ーー厚労省は今年2月3日の感染症法の一部改正により、新型コロナの法的位置づけは「指定感染症」から「新型インフルエンザ等感染症」に改正されたので、指定感染症ではないとの立場を取っているが。

「法律はそうですが、実際は政省令で、これまで通り指定感染症と同じ扱いをするよう指導しており、相変わらず保健所縛りが続いています」

ーー保健所の介在によって何がおかしくなったか。

「本来、病気の最前線に立つのは医療機関の8割を占める民間の診療所や小規模病院です。ところが指定感染症になったことで、診療所で感染が判明した患者は保健所に届け、その後は保健所がすべて取りしきる仕組みになっている。

最初の診察をしたかかりつけ医が保健所に『その後、患者はどうなりましたか。元気ですか』『どこかに入院できましたか』と聞いても一切、教えない。その上で保健所の職員は、医師免許を持たないにもかかわらず、ホテルや自宅にいる療養者に『熱はどうですか』などと聞くだけに留まらず、『その薬は飲まないように』などと医療的な対応まで指示しているのです」

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