池上彰が解説! 尖閣への侵入を繰り返す中国・習近平が、いま考えていること

共産党の建党100周年に、何を思うか
池上 彰 プロフィール

中国の軍事力に関して、アメリカ国防総省は「すでに一部でアメリカ軍を追い越している」と警戒しています。

超大国になり、覇権志向を露わにする中国。しかしその一方で、隠蔽体質はそのままです。中国は、武漢で新型肺炎患者が出たというのを自発的にいち早くWHO(世界保健機関)に報告したと言っていますが、実際はそうではありません。WHOが、中国の武漢で何かおかしなことが起きていると察知し、「何が起きているのか?」と中国当局に問い合わせをしたため、中国が渋々認めたというのが真相です。

WHOのテドロス・アダノム事務局長[Photo by gettyimages]
 

「中国海警法」に怯える周辺国

台湾とベトナムは、アジアの中で新型コロナウイルスの感染制御に最も成功したところといえます。中国と仲が悪いからです。

台湾は当然、中国の危険性を常に感じていますから、武漢で新型肺炎患者が出ていることをかなり早い段階で察知しました。ただちに中国からの入国を制限し、政府の初動の早さと水際対策は世界から賞賛されました。

一方、日本は中国の習近平国家主席を国賓として招待しようとしていました。そんなときに中国からの入国を禁止するのは失礼だ、もうちょっと様子を見ようと、もたもたしているうちに中国からの観光客が来て、感染が拡大してしまいました。

アジアの国々は、中国の強硬な海洋進出にも危機感を抱いています。

2021年2月1日、中国は「中国海警法」を施行しました。

海警法とは、沿岸警備機関である「海警局」の公船に、武器の使用を認めるというものです。中国の海警局とは、日本なら海上保安庁に該当します。いわば「海の警察」です。日本の海上保安庁も武器を搭載していますが、外国の公船に対して使うことはできません。

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