池上彰が解説! 尖閣への侵入を繰り返す中国・習近平が、いま考えていること

共産党の建党100周年に、何を思うか
池上 彰 プロフィール

今回の映画では、史実通り若手の下っ端として描かれているのか、仲間を指導する立場として描かれるのか、言ってみれば美化されるのか、個人的には興味津々です。

中国にとっては2021年の100周年も大事ですが、もうひとつ大事な年が2049年にやってきます。中華人民共和国建国100周年です。中国は共産党によってここまで大きく発展したということを国民にアピールするでしょう。

実際にはこの100年間、悲惨なことが多くありました。中国はそういう歴史をすべてなかったことにして100周年という形で国民の洗脳を進めています。そして2049年までに世界の覇者になるのが目標です。アメリカを抜いて世界1位の国になろう、いま中国はそこへ向かって猛進しています(『China2049』マイケル・ピルズベリー・著、などが参考になります)。

中国のGDP、ついにアメリカの7割超え

アジアでは、中国の習近平国家主席の存在感がますます強まっています。

中国の習近平国家主席[Photo by gettyimages]
 

中国は、徹底した新型コロナウイルス対策で感染の封じ込めにほぼ成功しました。それゆえ経済の回復も早く、2021年1月18日に中国国家統計局が発表した2020年の国内総生産(GDP)は、2.3%のプラス成長と、主要国で唯一伸び率がプラスになりました。

この名目国内総生産の数字によると、2020年、すでにアメリカの7割を超えたことがわかりました。10年に9%だった世界のGDPに占める割合も17%を超え(国家統計局)、30年ごろにはアメリカを抜くのではないかとの予測もあります。

中国の強気な姿勢を支えているのは、経済力の急成長を背景にした軍事力でしょう。

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