中国の習近平国家主席[Photo by gettyimages]

池上彰が解説! 尖閣への侵入を繰り返す中国・習近平が、いま考えていること

共産党の建党100周年に、何を思うか
中国の習近平国家主席が、日本を含む周辺諸国に対して攻勢を強めている。今年共産党建党100周年を迎え、経済力や軍事力でもアメリカに並びつつある中国を、われわれはどう理解すればいいのだろうか? 池上彰さんの新刊『知らないと恥をかく世界の大問題12』から、習近平体制を読み解くキーポイントについて、一部編集のうえで紹介する。
 

建党100周年を迎えた中国共産党

中国にとって、2021年は大事な年です。共産党建党100周年を迎えるのです。

いまから100年前、上海の租界の住宅街に中国共産党のメンバー、毛沢東を含めた12人がひそかに集まりました。当時、ロシア革命(1917年)のあと、ロシアはソ連になりますが、革命を成功させるためには、世界全体を共産主義にしなければならないと考え、ソ連は「世界中を共産主義にする」という組織、コミンテルン(共産主義インターナショナル)をつくります。

そのコミンテルン中国支部として100年前に中国共産党が産声をあげたのです。ちなみにその翌年(1922年)、コミンテルン日本支部となったのが日本共産党です。

日本共産党と中国共産党の関係は、中国の文化大革命時代、大変険悪な状態になり、その後一時はよくなったのですが、現在また悪くなっています。日本共産党は中国共産党を厳しく批判していますが、ルーツは同じだったのです。

中国共産党の創立メンバーでもある毛沢東元国家主席[Photo by gettyimages]

実はいま中国で『1921』という映画の制作が進んでいます。100年前の中国共産党の建党をテーマにした記念映画です。

私が注目しているのは、毛沢東がどのように描かれるかです。100年前、上海の住宅街に集まった12人の中に確かに毛沢東はいました。いたのですが、下っ端のメンバーだったのです。その後、どんどんライバルを蹴落として共産党の中で権力の階段を上っていき、結果的に「建国の父」にまでなりました。

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