2020年7月18日に、突然あの悲しいニュースが流れてから、1年が経つ。三浦春馬さんが突然天国に旅立ってしまったというニュースだ。
漫画家で小説家の折原みとさんは、春馬さんをデビューのときから見続けてきた大ファンの一人だ。この1年を振り返り、大好きな存在を失った悲しみとどのように向き合えばいいのかを伝える。

『映画ノベライズ 天外者』にも収録されている、映画『天外者』のワンシーン。情熱的な五代友厚の姿は、三浦春馬さん本人と重なった (c)2020映画「五代友厚」製作委員会
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2020年7月18日のこと

あれから、1年経ってしまった。
突然、信じられない現実を突きつけられた「あの日」から。

梅雨の真っ只中で、薄暗い空模様の土曜日だった。
確か、朝から降っていた雨が上がった午後のこと。
仕事机に置いてあったスマホの着信音が鳴った。
ニュース速報だった。
何気なくニュースアプリを開いた瞬間、目に飛びこんできた「三浦春馬」という文字。

一瞬、映画かドラマの製作発表のニュースかと思ったけれど。
……違った。
 
「え? なにそれ」「ウソでしょ?」「何かの間違いに決まってる!!」
 
その時の驚きと動揺は、日本中の多くの人たちが感じたものと一緒だと思う。

「信じられない」「誤報であってほしい」と、新しい情報がほしくて、ずっとテレビにかじりついていた。
ちょうど、そのとき放送されていた「音楽の日」という長時間の音楽番組。
春馬くんと親しかった俳優の城田優くんが、涙ぐみながら歌うGreeeeNの「キセキ」を聴きながら、じわじわと「それ」が現実であることを理解した。
 
あの日から、もう1年。
 
私たちファンにとって、この1年は、春馬くんを失った「悲しみ」を受け止めるための「グリーフワーク」の期間だったように思える。