野生のヒョウ(leopard)Photo by iStock

ヒョウとライオンから生まれた「レオポン」、最後の一頭が亡くなった日

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

ヒョウとライオンから生まれた「レオポン」

1985年の今日(7月18日)、兵庫県西宮市の甲子園阪神パークで飼育されていた世界最後のレオポンであるジョニー(1961-1985)が死亡しました。死因は老衰でした。

 

レオポン(leopon)とはオスのヒョウとメスのライオンとの間に生まれた雑種のことで、その名前はヒョウを意味する「leopard」とライオンを意味する「lion」を組み合わせたものです。

動物の雑種はオスの生物種の名前を先に、メスの生物種の名前を後にして組み合わせることが慣例となっており、例えばオスのライオン(lion)とメスのトラ(tiger)との間に生また雑種は「ライガー(liger)」、逆にオスのトラとメスのライオンの間に生まれた雑種は「タイゴン(tigon)」と呼ばれます。

ライオンとトラ photo by iStock

レオポンは体にヒョウのような斑点を持っていますが、その体つきはヒョウよりも大型で、オスにはライオンに似たたてがみがあります。

このレオポンが世界で初めて生み出されたのは1959年のことで、阪神甲子園パーク第2代園長の土井弘之さんが「敗戦の雰囲気が残る日本に何か明るいニュースを届けたい」と考え、交配が始められました。

その結果、オスヒョウのカネオとメスライオンのソノ子の間に5匹のレオポンが生まれました。

西宮ギャラリーでの特別展示されていた雄のレオポンの剥製(レオ吉)Photo by TRJN, CC BY-SA 4.0

しかし、異種交雑を行った雑種は生殖能力を持たないことが多く、レオポンもその例に漏れず子孫を作る能力が欠けていました。

そのためそれ以上レオポンは繁殖せず、交雑も行われなくなったために種の個体数は減少。最後の1頭となったのがオスのジョニーでした。

ジョニーは非常に長生きで、死ぬひと月前には24歳を迎えていました。これは人間でいえば120歳ほどになるといわれ、非常に長命なことがよくわかります。

これ以降レオポンの誕生は確認されておらず、ジョニーは世界で最後のレオポンと考えられています。

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