マンガ/藤緒あい 文/FRaU編集部

結婚したい!けど…
アラサー女性がハマった「ダメ男」沼

「大人になるとつくづく思う 好きな男と結ばれることは必ずしも幸せなことではない」

こんな言葉から始まる藤緒あいさんのマンガ『好きなオトコと別れたい』の第2巻が7月20日に発売。タイトルからして切実な想いが伝わってくる本作品、主人公は今年で30歳を迎えるアラサー女子・白石郁子。人並みに結婚願望がある女性だ。

『好きなオトコと別れたい』第1巻より

不景気による老後の心配から「高収入の男と結婚して仕事辞めたい」と思って初詣でお守りを購入するくらい、安定した結婚生活を願っている彼女には“ある弱み”があった。

『好きなオトコと別れたい』第1巻より

それは、いつの間にか郁子の家に居候し、定職につかずヒモみたいになっていた、いわゆるダメ男・浩次と付き合っていること。

家から追い出し、「あんたとはもう縁を切った」と言いつつも、「仕事見つけた!」と言われると「……今仕事してんの?」とすぐに耳を傾けてしまうし、家にもあげてしまう。別れてくれと追い出しても、しばらく経つとフラッと現れる浩次を完全に捨てきれないのは、どうしても否定できない「彼の魅力」を知っているから。

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作中に散らばる「天性の人たらし」を彷彿とさせる浩次の言動の数々に、「ザ・ヒモ男って感じだな〜」と思いつつも、それと同時に憎めなさも抱いてしまう……。このような魅力的なキャラクターはどのようにして生まれたのか? 作者の藤緒あいさんにお話を伺った。

『好きなオトコと別れたい』第1巻より

「みなさん毎日疲れて帰ってきて貴重な自分の時間を使って漫画を読むなら、やっぱりキラキラしてたり、かっこよく仕事ができたり、甘い言葉を囁いてくれたりする素敵なイケメンが出てくる話のほうが癒されるであろうことは重々承知しているし、私もそんな漫画を描けたらいいなと常々思ってはいるのですが、どうしてもキラキラしたイケメンをうまく描けないのでちょっと違う方向から癒してくれる男を描いてみました。

全然キラキラしてないけど身ひとつでヒロインをときめかせるオトコ・浩次が少しでも読んでくださる方の癒しになれば幸いです」

癒し。「…疲れてたのに身体軽くなっててむかつく…」と思う郁子もまさに浩次に癒されているのだろう。とはいえ、明るい未来を願う郁子にとってはこの状況は大問題! 「好きだけで老後が生きれないから」と婚活を始めたことを告げる郁子に、浩次はとうとう生き方を変えるのか!? 今後の2人の関係やいかに……!