波瑠、清原果耶、小芝風花、吉岡里帆…「あさが来た」の4人はいかにしてヒロイン女優常連となったか

宝泉 薫 プロフィール

コメディエンヌの適性があるふたり

一方、小芝と吉岡はともにデビュー数年で「あさが来た」の主役オーディションに挑戦。小芝は落ちたことで泣いたというが、ヒロインの娘・千代の役を与えられた。

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とはいえ、朝ドラ視聴者にはヒロインに肩入れする人が多く、娘はヒロインに反発しがちなので好感は得にくい。本人も、

「最初、お母ちゃんに反抗してる役だったので、唇とがらせてツンツンしてたら、視聴者の方から『ふぐ千代』って言われるくらい、お母ちゃんの気持ちもわからんとって、意見をたくさんいただいたんですけど」(「さらさらサラダ」NHK名古屋)

と、明かしている。それでも、難役をこなしたことで実力のアピールは十分にできた。

逆に、とにかくおいしい役回りだったのが、千代の友人・田村宜を演じた吉岡だ。メガネっ子で自分のことを「僕」と言ったりする「可笑しくも愛おしい変人」(本人ブログ)になりきり、強いインパクトを残した。

しかも、ヒロインを「先生」と慕い、やがてその片腕となっていく「もうひとりの娘」的存在。視聴者からも好意的に迎えられた。女性ウケに関しては、今のところ彼女の芸能人生最大のピークだったかもしれない。

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ちなみに、この演技にはオーディションで負けたこともプラスに働いたようだ。

「あの時はガチガチに緊張してしまい、落ちたっていう実感がありました。(略)力みすぎておかしなことになっている役柄は、オーディションで失敗している私と似ていました」(読売新聞オンライン)

役に自分の「素」も重ねられたことで、より面白い「キャラ」にできたというわけだ。これはそれまで小劇場の舞台やインディーズ映画への出演で培われた、意外とクセの強い芝居力のたまものでもあるだろう。

 

小芝にもコメディエンヌの適性があるので、ふたりの場面を見返すと掛け合いが抜群にいい。両者とも、最大の持ち味はそういうところなのではと思えるほどだ。

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