波瑠、清原果耶、小芝風花、吉岡里帆…「あさが来た」の4人はいかにしてヒロイン女優常連となったか

宝泉 薫 プロフィール

もちろん、その最大の立役者は波瑠。全編を通して、コミカルもシリアスもいけるし、少女期も中年期も、仕事をしている姿も恋愛をしている姿もハマるという万能ぶりを示した。まさに、朝ドラヒロインにうってつけな才能だし、これこそがその後、失速しなかった理由でもある。

Gettyimages

「#リモラブ」(日本テレビ系)のような実験的作品も「G線上のあなたと私」(TBS系)みたいないまどきのラブコメも「未解決の女」(テレビ朝日系)のような刑事ドラマも「ナイト・ドクター」みたいな職業ものもこなせるうえ、NHKでは「お母さん、娘をやめていいですか?」「路〜台湾エクスプレス〜」のような社会派視点のものもやっている。

そんな万能ぶりと、そこを活かしたその後の活躍を予言したのが「あさが来た」だったわけだ。

中盤の山場を担った中2の新人

そんな波瑠に主役オーディションでは負けたものの、女中のふゆ役で起用されたのが清原果耶である。当時13歳で、演技は未経験。にもかかわらず、不合格になったときは、

「めちゃめちゃ落ち込みました。もう大号泣。連日、大号泣です。本当に悲しい……。悲しいというよりも悔しい。『ただこの役をやりたい』と思って、母親とずっとセリフの練習をしていたので」(バズフィードジャパン)

と言う。「初めてちゃんと『この役をやりたい』と意志を持って行ったオーディション」だったからだ。

まさに大器の片鱗というべき志の高さだが、実際、序盤から中盤にかけて、彼女は最年少レギュラーとして一服の清涼剤のような役割を果たした。

アミューズ公式HPより

特に年明け第1週の放送ではメイン的存在となり、ヒロインの夫への失恋や、実父からのモラハラ、年の離れた番頭との結婚という大人びた話を違和感なくやってのけた。子役出身でもない中2の新人が中盤の山場を担ったのである。

その後、二度目の朝ドラ「なつぞら」でヒロインの妹を演じたのを経て、「おかえりモネ」でヒロインの座を射止めたのは周知のとおり。ほかにも「透明なゆりかご」や「蛍草 菜々の剣」などの主演作が評価されているが、これらはいずれもNHKのドラマだ。

 

民放のドラマや映画でもいい味は出しているものの、淡々とした堅実な芸風がともすれば地味な印象をもたらし、派手な設定が似合いにくい。このあと確実にあるだろう、民放での主演連ドラでどうなるか、注目だ。

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