性虐待、父親のDV…過酷な環境から逃げるため「援助交際」をした少女の現在

パパ活~新貧困時代の女たち(5)後編

ここ数年、パパ活というカジュアルな呼称で性商売に手を出す女性が増えている。

パパ活アプリを使って資金援助してくれる男性を探し、食事やデートあるいはその先の行為を提供して稼いでいるのだ。

彼女たちはなぜ、パパ活に手を出してしまうのか。記事前編では、夫に内緒で「パパ活」する既婚・子持ち42歳女性のインタビューをお届けした。後編では若干15歳で援助交際に手を染め、30歳を超えて再び「売り」で稼ぐようになった彼女の人生を深掘っていきたい。

※本記事は、パパ活女子がインタビューで語った内容を一切脚色せずにまとめたものです。決してパパ活を推奨する意図ではないことを注記します。

 

性虐待の犯人は…優しかった叔父

CASE5
名前:愛(仮名)
年齢:42歳
職業:既婚・子持ち主婦
パパ活歴:10年(パパ活アプリ利用は1年)

「あまりよく覚えていないのですが……おそらく、5歳か6歳の頃だったと思います」

インタビュー中、ずっと笑顔を絶やさずにいたはずの愛さんが、明らかに表情を固くした瞬間があった。

彼女が幼少期に受けた性虐待について話してくれた時だ。

とても面倒見の良い叔父だったという。彼女の父親はDV癖があり気性も荒かったから、優しい叔父が訪ねてくるのを愛さんも心待ちにしていた。

しかし時々「おかしい」と感じることがあった。近くに両親がいない時、なぜか離れにある倉庫に連れていかれ「お薬を塗ってあげるから見せてごらん」と言って下着を脱がされるのだ。

その行為が何を意味するか、幼い愛さんは理解できなかった。

ただ執拗に性器を触られることに、気持ち悪さだけを感じていた。だが毎回「お母さんに言わなくていいよ」と念押しされるので、子どもながらに話してはいけないのだと悟り、誰にも言えなかった。

しかしながら、何かしらの不審を感じたのだろう。しばらくして母親が「叔父さんと何してるの」と問いただしてくれた。そのおかげで、愛さんはやっとすべてを打ち明けることができたのだ。

それ以来、叔父はパタリと家に来なくなった。けれども、それだけだった。

彼女の魂を殺す、明らかな犯罪行為であるのに、なかったことにされたのだ。

関連記事

おすすめの記事