歌詞のもとになった雑記帳

7年という長い間、春馬さんを支え、バイクやカメラなど趣味の楽しみを共有したり、お茶を飲みながらおしゃべりしたり。斉藤さんは、春馬さんの心の様子を見守り、作詞につながるアドバイスもしていた。

「春馬くんは、私が勧めた、雑記帳を持ち歩いていました。春馬くんは突発的にいろいろな勉強を始め、ロケ先で時間ができるたびに、英語や芝居、発声と、それぞれ新しいノートを買って、時々、ノートが行方不明になっていました。

なので、持ち歩くノートは1冊にして、そこに何でもメモしてはどうかとアドバイスしました。歌のこと、芝居のこと、印象に残った言葉や、やるべきことなど、なんでも書いちゃえばと。例えば、『電気料金が未納』と書いてあったら、見返して、この頃は忙しかったなと記憶がよみがえり、それを土台に歌詞を書けるよと説明しました。ハッピーな時に失恋ソングは書けないけれど、ノートを見れば辛かった気持ちを思い出して書くことができます」

役作りや映画のこと、役としての気持ちが書いてあった、勉強メモのような、日記のような、春馬さんのノート。

「もとはコンビニで売っているような普通のノートでした。だんだん、アイテムにこだわって、いいノートを使うようになりました。

1曲、春馬くんが自分で作った歌があります。ナイトダイバーのカップリング曲『You&I』です。その歌詞を、練習のために私が音読すると、『自分で書いた歌詞が読まれると、照れる』と言っていました。その表情を見て、恋の体験から生まれた歌詞なのだな、と思いました。ノートには、どんなことが書かれていたのでしょうか……」

「キンキーブーツ」の動画を見ても、「ナイトダイバー」のMVを見ても、彼の歌や表現力は誰も疑わないだろう。さらに、歌を作るために、彼は気持ちを書き留めていた Photo by Getty Images

◇斉藤さんが語る三浦春馬さん最終回は、春馬さんと語っていた未来のことを伝えていただきます。