期待と不安が溢れ出ていた

「初めて会った時、23歳の春馬くんは、キラキラの芸能人オーラがありました。普段はテレビをあまり見ない私でも、2006年に春馬くんが出演したテレビドラマ『14才の母』は知っていて、CMもいっぱいやっている人気俳優という認識でした。
 
初回レッスンの春馬くんは、反抗期の少年のような不機嫌さが全面に出ていました。後に理解しましたが、レッスンへの期待と自分への不安があまりに大きくなって、それが全身に溢れ出たものでした」

2013年、台北のショーにゲスト出演。日本を超えた人気を誇っていた Photo by Getty Images
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斉藤さんは、自身のホームページは持っていない。レッスンは、紹介制だという。
 
「春馬くんは、自分が素敵だと感じた俳優仲間たちに、『どうやってミュージカルの勉強をしたらいい?』『歌の先生はいない?』と聞いて回ったのではないかと思います。

アーティストは、自分の先生はあまり紹介したくないもの。ライバルに、メソッドを知られてしまいます。浦井くんは『いいよ、春馬は才能が別格だから』と紹介してきました。春馬くんはとても忙しく、時間のない中での練習のやり方をどうしても知りたかったし、浦井くんのような声の表現の世界に魅せられていたのでしょう」