2021.07.26
# エンタメ # 本

ヒャダイン×児玉雨子「アイドルも作品も“一つの物差し”で測っちゃいけない」

最前線のクリエイターが見ているもの
現代ビジネス編集部

H:誰に歌ってもらったの?

K:ボカロでやりました。作曲も大変だったんですが、ミックスがもう難しすぎて、いっそヒャダさんに相談できたらと何度も思ったくらい。編曲ってクレジット載らないことが多いですが、自分でやってみて大変なお仕事だと改めて思ったし、作詞、作曲、編曲を全部やっちゃうヒャダさんは本当にすごい!

H:ありがとうございます。アレンジャーは大事ですよね。「誰にも〜」の主人公は作曲家でアイドルに曲を提供してるんだけど、兼業なのがいいよね。

ヒャダインさん
 

人間の多面性

K:兼業作曲家で銀行員でもあって、そのどちらでもないめんどくさい人間でもある。

ヒャダさんみたいにTVに出れば音楽クリエイター、作曲家界隈ではタレントさんと呼ばれ、クイズ番組では京大卒と紹介されるというのは極端な例ですが、人って本来はみんな多面的なものじゃないですか。

この小説のもう一人の重要な登場人物、裏だ表だと言われがちなアイドルの真子ちゃんもそれは同じで、個人の人格なんだからあっちが裏とか表とかじゃない。もっと複雑で、わかりづらい。もう二元論通用しないよ! というのは描きたかったことのひとつです。

H:「凸撃」の主人公もそうか、多面だよね。僕最近「玉虫色ホモサピエンス」という曲を書いたんですけど、「裏表あることが汚れているだなんて/ずいぶん無菌状態でお過ごしになられたのね」っていう一節があるの。タイムリーですね。

K:うわーパンチライン! ボッコボコですね。「でんぱ組.inc」の曲ですか?

H:そう、りさちゃん(相沢梨紗さん)が「お姉さん達が教えてあーげる」って。

関連記事