コロナ禍のマスクで花粉症は減る? 専門医が教える「スギ花粉症の最新調査と予防法の提案」

「国民病」のスギ花粉症

皆さんは、毎年8月7日は「鼻の日」ということをご存知でしょうか。語呂合わせから日本耳鼻咽喉科学会が1961年に制定したそうです。ちなみに、3月3日は「耳の日」とされています。これらの記念日に合わせて、学会では各地で鼻や耳の病気に関した啓発を目的に講演会を行っています。そこで、今回は鼻の日に合わせてスギ花粉症のお話をいたします。

スギ花粉症の人は春の外出を控える人も多く、福井県では特に日本海側のどんよりとした冬をやっと耐えたのに、光の春を満喫できないという患者さんも多く、大変気の毒に思います。このスギ花粉症は、現在、小学校に入る頃の年齢から急激に増えており、10才代には2人に1人が発症しているという最新の調査結果があります。

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スギ花粉症は一旦発症してしまうと、アレルギーという体質の病気なので大人になってもなかなか治らず、日常生活に大変影響があります。一般的な治療法は選択肢が増え、副作用も少ないものが占めてきました。治癒する可能性のある免疫療法も発展してきました。このような治療法に加えて、マスクをすることで予防することの大切さもお伝えしたいと思います。

 

花粉シーズン

全国的に2月から4月は、スギ花粉が飛散するシーズンとして知られており、前年の年末から来シーズンの花粉飛散量や飛散開始日についての予測が話題になります。大量の花粉飛散というのは、黄砂が飛んでかすんだ空をイメージしてもらえば分かりやすいでしょうか。

山間部に行くと風に乗ってスギ林から黄色い霞のような花粉が飛んでいく姿が見られるそうです。空中に拡散されたスギ花粉によって太陽の光が回折して現れる虹色現象(花粉光環)がニュースで話題になることはありますが、大量飛散の日以外は都市部で日常的にはっきりとした気象現象がみられることは少ないかもしれません。

大気中にスギ花粉があれば、どうしても吸い込んだりするため、眼や鼻の粘膜に付着してむずむずするようなことがあります。それが、眼や鼻に付着するたびに症状が出るようになれば、スギによるアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎というアレルギー体質の病気になるわけです。

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