満たされない気持ちでハマったスピ沼

「やっても、やっても満たされない。愛されているはずなのに、少しも気持ちよくない。セックスの後、むやみに悲しくなって号泣してしまうことがあったりして、スピリチュアルに出会うまでは、本当に孤独で苦しかった」

まるで食べては吐き、また食べては吐く。それでも、食べたい欲求が満たされない摂食障害のように、男性と関係を重ねてしまう。10代後半から、そんな「愛情障害」ともいえる状態に苦しんでいた佐藤和美さん(仮名・35歳・派遣社員)

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和美さんは、10歳で父親を亡くし、若かった母はその後すぐ再婚。10歳から父方、母方の祖父母に育てられ、迷惑をかけないように、自分を殺して生きてきた。さらに、大学時代になると、自分を捨てた母親が「ちょっとだけお金を貸して」と無心に来るようになり、絶縁をしている。

好きな男性が出来ても、本当に自分を愛しているのか試してしまったり、ストーカーまがいの行為に走ってしまうなど、愛情に飢えていた和美さん。そんな彼女が次第に自分の身の置き場としてハマっていったのが、占いから始まった「スピリチュアル沼」の世界だった。

そんな沼に堕ちてしまった彼女の人生を『不倫女子のリアル』『貧困女子のリアル』 などの著書もある沢木文さんが取材した。前編では母親に捨てられたと思い、愛情に植え続けてきた和美さんのこれまでの人生をお伝えした。後編ではどうやって600万円使うまでに至ったのかをお送りする。

心に空いた穴を埋めるようにスピリチュアル系に陶酔していった。photo/iStock