19歳女性の「首なし遺体」が発見され…おぞましい「陰獣事件」の凄惨すぎる現場

乳房も切り取られていた
穂積 昭雪 プロフィール

だが、ます江は師匠が亡くなった後も親戚の家ではなく、師匠がいないはずの増淵家へ引き続き通っていたという。どうやら、ます江は、増淵家の主人である「倉吉」という44歳の男性と懇意にしていたらしく、現にます江の遺体の近くに落ちていた恋文は「増淵倉吉」へあてたものだった。

警察は「増淵倉吉」こそが吉田ます江を殺害した犯人として、指名手配を行った。

 

2月9日に発行された愛知県の地元紙「新愛知」では、「両乳を抉(えぐり)とられた女の首なし死骸 斬りさいなまれた無残な有様 中村廓付近の怪事件」と大々的に報じた。着物を着たます江の写真、遺体の発見された鶏ふん小屋の写真などが掲載されているほか、容疑者である増淵の行方を追っている旨の記事が掲載された。

同時に全国紙でも本事件は取り上げられたが、扱いはあまり大きくなく、朝日新聞では「首なし女の死骸発見」(昭和7年2月9日朝刊)という短い記事のみ掲載されている。

だが、名古屋市内では遊郭近くという「盛り場」での猟奇事件ということもあり、新愛知、名古屋新聞といったローカル紙では連日にわたり本事件についての報道が行われている。いったい、増淵倉吉とはどんな人物だったのか。【後編】「19歳女性を惨殺し、皮を剥ぐ…凄惨すぎる「陰獣事件」犯人の「信じられない行動」」ではその詳細についてお伝えしよう。

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