2021.07.25
# 学校・教育

“落ちこぼれ”を作らない。天才IT大臣オードリー・タンの母が創設した学校とは

ミモレ編集部 プロフィール

学年はなく担任も自由に選べる!? 「種子学園」の新しい教育とは

 

種子学園が受け入れるのは、小学校1年生から6年生までの子どもたち。定員は60名(創立当時)を上限にしており、決して大きな学園ではありません。しかし、台湾において伝統的な方式に囚われない「オルタナティブ教育の草分け的存在」と同校が称される理由には、以下のような際立った特徴が挙げられます。

・生徒は学習の進度によってクラス分けされ、年齢でのクラス分けはない
・生徒自らが担当教師を選択
・生徒の興味と各人が持つ能力の違いを尊重する

 


さらに種子学園では、国語と数学の必須科目以外は生徒が選択履修できるのも大きな特徴のひとつ。例えば、理科、物理・化学、英語、地理・歴史といったポピュラーな科目のほか、生命科学、農芸、演劇、手工芸、野外サバイバルといったものまで。これらはたくさん選択してもいいし、まったく選択しなくても構わないのだそう。

李さんは種子学園について、本書の中で次のように語っています。

「ここでは普通の子ども、肢体不自由の子ども、精神疾患や知的疾患、学習障害を抱える子ども、そして天才的な資質を有する子ども、それらの誰もが自分に適した学習方法を見つけることができるし、心からの手助けを最大限に得ることができるばかりではなく、お互いに心地よく過ごすこともできる。これこそ私が重視している点であり、社会貢献を可能にするものなのだ」

この言葉通り、種子学園が大切にしているのは“競争”ではありません。あくまでも“人格育成教育”が主眼であり、「点数での比較がなく、成績による競争もない」学校であることを明言しています。誰ひとりとりこぼさない、落ちこぼれさせないーーそんな母・李さんの強い思いが詰まった学園なのです。


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