自民党がここへきて「東京から弱体化」していくと言えるワケ

都議選から見えること

「勝者なき選挙」?

東京都議会議員選挙が終わった。事前の報道では「自民大勝、50議席も」などと予想されたが、フタを開けてみれば自民党は33議席。一方で、都民ファーストの会は議席を失うも30議席超を獲得。辛くも第一党を奪還した自民党と伯仲するという結果になった。

残念ながら、地方選である今回の選挙においては、本来なら二元代表制における議会の機能をいかに発揮するか、条例制定などがこの4年間どのように進んだのかという点について議論されるべきだっただろうが、その点についてはほとんど議論が進まず、情勢報道や国政選挙の「前哨戦」としての側面ばかりが報道された。

筆者もそのような報道にくみした面もあり、不明を恥じるばかりである。

とはいえ、一都市として小国並みのGDPを持つ東京都の三権の一翼を担う都議会の選挙である以上、国政との関連性を語らずに総括することはできない。その観点からこの記事を書くことをお許しいただきたい。

〔PHOTO〕iStock
 

この選挙は「勝者なき選挙」と総括されることが多い。

確かに、国政の与党第一党である自由民主党と、野党第一党である立憲民主党、野党第二党の日本共産党はそれぞれ議席を伸ばしたものの、事前予測ほどは伸びず、都民ファーストの会は最終盤に大きく伸び、議席減を食い止めたものの過半数を失った。

しかし、勝者は明確でなくとも、敗者は明確である。国政与党である自民・公明だ。

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