2021.07.12
# 東京オリンピック

「くたばれオリンピック!」もう我慢ならない、われわれは国の奴隷なんかではない

マゾヒズムをまきちらせ!
サボる哲学』(NHK出版新書)を上梓したアナキストの栗原康さんが、東京オリンピックについて語る。

オリンピック万歳、やばいね

このコロナ禍に問答無用でオリンピック。わたしはテレビが好きで、四六時中テレビをつけているのだが、もはや開催を疑う声すらでてこない。ずっと無観客かそうじゃないのか、観客数の議論ばかりしている。コロナの感染者数が増えてもおかまいなし。諸手をあげて突き進むのだ。オリンピック万歳、オリンピック万歳。やばいね。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

だがそんなテレビにも唯一のたのしみがある。テーレーテッテッテッテー。午前四時、『暴れん坊将軍』だ。わたしはいつも午前六時、七時まで起きていて、午後二時くらいまで寝ているのだが、毎日のクライマックスが『暴れん坊将軍』である。

ご存知のかたもおおいとおもうが、暴れん坊将軍とは八代将軍、徳川吉宗のことだ。松平健扮する吉宗が、極悪な役人や代官、大名、そして商人たちをなぎ倒す。しかし吉宗自身は敵を殺したりはしない。いつも峰打ちだ。刀の反対側でバシバシと敵をめった打ちにし、敵がヘロヘロに弱りきったところに「成敗!」と声をかける。すると御庭番といって、幕府の犬たちが、もとい忍者たちが斬り殺すのだ。

なぜ吉宗が殺さないのか。小さいころ、父親にたずねたら「悪いやつを斬ったら、高貴な人が汚れてしまうからだよ」と言っていた。クソみたいな理由だが、そんなところなのだろう。

ちなみに、わたしのおすすめはシーズン3だ。なんといっても、御庭番の役を高島礼子がやっている。これがかっこいいんだ。峰打ちでやられて、ふらついている相手をスパスパ、グシャ。ギャアア!!! 瞬殺だ。負ける気がしない。あきらかに主人公が健さんではなくて、礼子になっている。

関連記事