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# 事故

5歳以下の「プールの事故」、防ぐために気をつける「3つのポイント」があった!

子供一人で、入場させてはいけない

猛暑が予想される今年の夏。暑さが本格化すると、子供を連れてプールへ行くこともあるだろう。そうなると心配なのが、予期せぬ水の事故だ。

そこで、赤十字水上安全法指導員の資格を保有し、10年にわたってプール監視員を務めた経験もある水難学会会長の斎藤秀俊氏に、プールでの子供の水難事故を防ぐ方法を伺った。まずは斎藤氏自身が遭遇した事故の実例について、ご紹介しよう。

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筆者が見た、プールでの水難事故のリアル

「子供が溺れた!」

プールの救護所の室内に響き渡る声。その声が発せられた方向を見ると、大学生アルバイト監視員の両腕にぐったりとした女の子が。監視員は晴天の屋外から救護所に入るところだったので、抱きかかえられた女の子は彼の陰に入り相対的に暗かった。でも瞬間的に「学齢期前か?」と感じた。

「静かに寝かせて」と監視員に伝えて、床の上に女の子を横たわらせた。すぐに意識の確認を実施。「名前は? 自分の名前は言えるかな?」と目を開いたままの女の子に声をかけた。「意識なし、すぐに119番通報!」と事務室に大声で伝えた。

次に呼吸の確認だ。女の子のアゴ先を上げて気道を確保し、耳で自発呼吸音を確認するが、聞こえない。「まずい」と思い、女の子の鼻に耳を直接当てた。それでも聞こえなかった。「呼吸なし、人工呼吸開始」(*注)と発声し、口対口人工呼吸をしようとした。

ところが、女の子の口が開かない。溺れて間もないのかもしれない。心の中で「溺れてからどれくらいで発見したんだ、監視員、見ているだけでなく事故現場の状況を説明してくれ」と叫びつつ、「そうか、鼻だ!」と女の子の鼻に自分の口をあてがい、呼気を入れた。

*注:当時は呼吸の確認→人工呼吸(最初の2回)という手順だった。

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