2021.07.16
# 新型コロナウイルス

菅政権の「コロナ対策」、なぜか「飲食店」ばかりが狙い撃ちされる「本当の事情」

4度目「緊急事態宣言」の舞台裏
中原 圭介 プロフィール

飲食店を狙い撃ちした「本当のワケ」

感染経路で圧倒的に多いのは、家庭、病院、高齢者施設などです。

数字には表れていないものの、都心の街中や駅周辺、電車の混雑ぶりをみていると、通勤時の感染もかなり多いはずです。

要するに、これまでの感染対策では、飲食店以外の95%超の感染経路について対策がほとんどなされていないということになります。海外からの水際対策も含めて大半がザルの対策によって、マスクや手洗いの習慣がある日本人のメリットが十分に生かされないのは、非常に残念なことです。

手洗いはしているのに… photo/iStock
 

私が推測するに、飲食店を狙い撃ちにしたのは観光利権を守るためだったのでしょう。

時系列で振り返ってみると、世論のGoToトラベルへの批判が高まった際に、政府や分科会から「飲食店が悪いのだ」というアナウンスが盛んになされるようになったからです。

感染の全体像からみて決して正確でない情報を、さも真実であるかのように国民に対して示すことで、GoToトラベルを早期に再開するためのハードルを低くしようとしたのではないでしょうか。その帰結として、日本でも「第1波」や「第2波」と比較にならないほど大きな「第3波」に見舞われ、死者数や重症者数も急激に膨らみました。

このように政府が「利権」にこだわるあまり、せっかくの教訓や事例を無視することで、経済や医療、ひいては国民生活にいったいこれからなにが起きるのか。後編記事『菅政権の「コロナ人災」で、これから日本全国で起きる「絶望」と「悲劇」のリアル』ではその最前線をお届けしたいと思います。

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