【独自】開発に1兆4000億円もかかる次の戦闘機…防衛省の「浪費」がまた明らかに!

製造までに「3兆円」必要と見られる
半田 滋 プロフィール

エンジン開発で見えた「米国離れ」

エンジン開発は国内最大手の専門メーカーIHIが受け持ち、英国のロールス・ロイスと共同開発する方向だ。

英国は、英空軍向け次期戦闘機の開発計画「テンペスト」を進めている。同じ時期に次期戦闘機の開発を始めた日本と開発費用を分担し、量産により費用削減を狙う思惑がある。

英国が開発を進める次期戦闘機「テンペスト」=BAEシステムズのホームページより
 

英国で6月に開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)で菅義偉首相と英国のジョンソン首相との会談でエンジンの共同開発についてのやりとりがあり、その後、防衛省の担当者が訪英し、日英協力について協議を始めた。

IHIは推力15トンという戦闘機として十分な能力のエンジンを開発し、防衛省に納入済みだ。しかし、急加速するためのアフターバーナー付きのエンジンが民間航空機用として売れるはずもなく、高価格となることが確実視されている。その意味では、量産化による価格の引き下げを狙う英国と利害が一致する。

問題は英国との連携に米国が反発するおそれがあることだ。

これまで航空自衛隊の戦闘機は国産のF1戦闘機と日米共同開発したF2戦闘機を除いては、米国から直接輸入するか、米国製をライセンス生産するか、米国製を組み立てるかのいずれかで米国製が基本だった。

英国と戦闘機を共同開発した例はなく、「米国離れ」とみて米政府が反発するのは火を見るより明らかだ。

米国の場合、様々な技術をブラック・ボックス化して日本への技術移転を認めず、米政府の言いなりになるほかない米国優位を築いてきたが、英国のやり方はまったく違う。航空自衛隊のF35戦闘機を選定した際、英国のユーロファイター・タイフーン戦闘機は破れたものの、製造元のBAEシステムズは「フル・オープン」を掲げ、すべての技術開示を約束した。

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