提供:株式会社ファムメディコ

7月7日、FRaUweb編集部主催のオンラインウェビナーを開催しました。
テーマは「女性健診について」

フリーアナウンサーの宮島咲良さんと、女性に特化した健診施設「クレア―ジュ東京 レディースドッククリニック」総院長の浜中聡子医師のおふたりを迎えて、知っているようで実は知らないことがたくさんある「女性にとって必要な健診」についてとことんお話いただきました。

宮島さんは実際に今年3月、コロナ禍に子宮内膜症で腹腔鏡下手術を経験したばかり。自身に起こった体験も含め、リアルな危機感や検査での経験なども「ここまでお話いただけるの?」というところまで踏み込んで、お話いただきました。

「女性健診をしたことがなかった」「しばらく健診さぼっていた」という方はもちろん、「自分の年齢で何を受けていいかわからない」といった具体的な質問まで、細かく丁寧にお答えいただきました。そんなウェビナーをダイジェストでお伝えいたします。永久保存版です!
ウェビナー中のおふたり。左が宮島咲良さん、右が浜中聡子医師

生理の不調は見過ごされやすい

「2018年11月のロケ中、強烈な生理痛で倒れてしまったことがありました。言い表すのが難しいのですが、内臓をえぐるような痛みといいますか……」と当時を振り返り、痛みを思い出したのか顔をしかめる宮島さん。

でも、そんなにも痛かったのに、宮島さんは鎮痛剤を既定の量よりも少し多めに飲み、痛みをやり過ごしてしまいました。頭では、「この痛みはマズイかも」と思いながらも目の前にある仕事を優先。やっと重たい腰をあげて病院に行ったのが激痛の10日後だったといいます。

でも、宮島さんのようにやり過ごしてしまう人は少なくないと浜中医師は指摘します。

「ひどい生理痛があるのに、鎮痛剤でやり過ごしている方は本当に多い。ちょっと症状が緩和すると、大丈夫かもと希望的な方向に思考が働くのが人間です。大ごとにはしたくない、鎮痛剤でよくなるなら大丈夫かな、心配ない、というふうになかったことに思考を転じてしまうのです。

しかも生理痛はなぜか、どんなに痛くても自分で対処するもの、どうにかするものと思っている方が多い。ですが、一口に生理痛と言っても、その度合いや出血の量などによっては何かしらの病気が隠れている場合もあります。宮島さんのように子宮内膜症の方、卵巣嚢腫、子宮筋腫の場合もあります」(浜中医師)

丁寧にわかりやすい言葉で解説してくれた浜中聡子医師

育児、非正規など健診漏れしやすい女性の環境

また、女性は男性に比べて健診率が低い傾向があると浜中医師。

「特に、専業主婦、非正規雇用の方などは、企業健診がありません。女性の場合、正社員だった方が、結婚、出産を機に仕事を辞められるケースもあります。また、正社員から非正規に変わる方もいます。そうなると、そこでも健診率が下がってしまう。特に、20代後半から30代、40代は育児に仕事にと自分自身の時間を持ってない人も多いですよね。

さらに、妊娠中に子宮筋腫や子宮内膜症がわかるといったケースも実際に多くあります。妊娠の妨げになる場合は、妊娠中でも手術を行うケースもあります。これは心理的にも大きな負担がかかりますよね。そう考えると妊娠前に一度子宮や卵巣などの状態をしっかりと診ておくことは必要です。女性は疾患によってはライフプランが変わってしまうこともあります。妊娠出産を望んでいたのに、出来なくなることもあるからです。そういった意味からも、20代、30代から自分の身体にぜひとも関心を持ってほしいと思うのです」(浜中医師)

また、「健診」や「検診」の意味を誤解している方も多いと浜中医師は言います。

「そもそも健診とは、健康な人が受けるものです。特定の病気を検査するものではなく、健康状態を確認することを目的とした検査のことを意味しています。検診は、子宮がん検診や乳がん検診、大腸がん検診など主に『がん検診』などに使う言葉ですが、こちらは特定の病気(主にがん)にかかっているかを調べる診察・検査で、早期発見を目的としています。どちらも共通しているのは、症状がないことです。

健診や検診は、不調があって不安がある人が受けるもの、と思っている方がいますが、すでに不調がある方は病院を受診を選択してください。健診・検診は症状がない段階で早期に見つけ、いい健康状態を維持させるものです。しかも、がんなどは早期では症状が出ないケースも少なくありません。でも、だからこそ元気なときの健診・検診が必要なのです。

若い世代、子育て世代、更年期世代、それ以上の世代で、受けるべき検査項目や検査内容、受けるサイクルに差はあります。ですが、30代以降は、年に1度は自分の健康をチェックする日を作ってほしいと思うのです。誕生日月に、自分へのプレゼントで健診・検診を受けるようにしているという方も少なくありません。会社や自治体の健診だけでは漏れがあるということを少し意識して、自分なりに工夫することも必要かもしれませんね」(浜中医師)

今回のウェビナーでは知らないことが多くとても勉強になったと宮島咲良さん

50代前半までは女性のほうががん罹患率は高い!?

とはいっても、日ごろ元気にしていると、自分は大丈夫と思いがちです。ですが、「がんの罹患率は50代前半まで女性のほうが高いんですよ」と浜中医師。

「理由は、乳がんや子宮がん、卵巣がんなど女性特有の臓器で起こるがんの発生率が高く、男性よりもがん罹患率は高くなっているのです。特に、若い世代に多いのが、子宮頸がんです。ピークは40代前半から後半ですが、グラフを見てわかるように、20代から30代でどんどんと罹患率が増加していきます。20代でも子宮頸がんは罹患する方はいるわけです。

また、乳がんに関してはよく『閉経したら大丈夫』といった噂が流れていますが、第一のピークが40代後半で第二のピークは60代後半です。『閉経したら大丈夫』は嘘で、山として大きいのは閉経後です。女性の場合、閉経すると女性ホルモンが作用する疾患はなくなると思っている方が多いのですが、そんなことはありません。

女性の場合、罹患率は乳がんが多いのですが、死亡率としては大腸がんが高い。女性の疾患と言うと乳がんや子宮、卵巣と言った婦人科系と思いがちですが実際にはそればかりではないんですね。残念ながら、年齢とともに検査を受ける項目は減ることはありません。年齢や家族歴などを加味して、過不足なく受けるというのが安心だと思います」(浜中医師)

資料提供/ファムメディコ

宮島さんも実感した「経腟超音波検査」の重要性

子宮内膜症からの卵巣嚢腫を罹患した宮島さんですが、病気発覚当初、「どうして?」と思うことがあったといいます。

「20代後半に子宮頸がん検診でグレーゾーン(異形成)と言われ、定期的に細胞診をして様子を見ていました。ですが、婦人科に通っていたのに子宮内膜症は見つからなかった。主治医に理由を聞いたら、子宮頸がんの検査は細胞診が主体なので、『経腟超音波検査』を行わないケースが多いと言われ、そのときはじめて経腟超音波検査という言葉を知りました」(宮島さん)

実は、この『経腟超音波検査』は女性健診で重要なキーワードだと浜中医師は言います。

「企業健診や自治体の健診ではほぼ行われていない検査でもあります。腟の中にスティック状のエコーを挿入して、子宮や卵巣などの臓器の状態を診る検査のことです。日本産科婦人科学会調べでは、20〜40代女性の10人に1人 が子宮内膜症、3人に1人 が子宮筋腫を発症していると言われています。これらの疾患はこの経腟超音波検査でなければ見つけられません。他に、チョコレート嚢胞、卵巣嚢腫、卵巣がん、子宮内膜ポリープの診断もできます。婦人科領域の疾患では重要な検査であるのに、基本の健診に入っていないことが多いんですよね。

とても重要な検査なので多くの女性にもっとこのことを知ってほしいと思っています」(浜中医師)

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また、子宮や卵巣だけでなく、乳房もマンモグラフィ検査だけでなく、「超音波検査」とセットにしたほうがいいと浜中医師。

高濃度乳腺(デンスブレスト)という言葉を知っていますか? 日本人の若い女性に比較的多いのですが、乳腺が多い乳房のタイプで、このタイプはマンモグラフィ検査をしてもしこりなどの乳がんの病変が見つけにくい傾向があります。乳腺が白く映ってしまうので、見つけにくくなってしまうのです。それを避けるために、現在はマンモグラフィ検査×超音波検査を推奨しています」(浜中医師)

どんな検査でもOKなわけではなく、適切な検査を受けることが重要なのです。

みなさんの質問に答えていただきました

ウェビナーの最後は、浜中先生に、視聴いただいた方々からの質問に答えていただきました。質問数が多かった2つピックアップしてご紹介しましょう。

Q.婦人科検診を受けたことがありません。どんな検査か怖い。婦人科のあの診察台に乗ると思うと怖くなってしまいます

「初めてだと怖いと感じるのは当然だと思います。特に先ほどお話した『経腟超音波検査』は診察台での検査になります。どんな検査かわかると不安感が減ると思うので、もう少し詳しくお話しましょう。

診察台は椅子のようになっていて、まず腰掛けます。医師と受診する方の間には仕切りのカーテンがあって、検査を受けている間は遮断されていて、互いの顔は見えません。その状態を確保してから、椅子を稼働して倒し、足を広げていきます。超音波器具は細く、検査自体は痛みもほとんどなく、短時間で終わります。受けてみると驚くほどあっと言う間と感じる方は多いようです。

確かに気持ちがいい検査ではないかもしれません。でも、受けることのメリットは受けないよりも格段に大きいと思うのです。メリットを理解していただけるとベネフィットの大きさを感じると思うので、少し抵抗感が弱まるかもしれません。また、先生との相性もあると思うので、女性の先生が診察してくれるところや何度か通って診察をしてから、という選択もありだと思います。あまり構えずにいろんな選択があると思ってトライしてみてください」(浜中医師)

「私も定期的に受けている検査でもあります。緊張すると力が入ってしまって検査しにくくなってしまうので、私は大きく深呼吸3回して、フーっと息を吐いたタイミングで診ていただくようにしています。これは私のやり方なので絶対ではないですが、緊張してしまうという人は一度参考にしてみてください。本当にびっくりするほどあっと言う間に終わってしまう検査だと思いますよ。私でもできるので、難しい検査ではないと思います。少しでも安心していただけるといいのですが」(宮島さん)

資料提供/ファムメディコ
Q.市区町村の健診だけでは不安ですか?

「自治体の検査は、公費を使用した診断なので、罹患率が高く、リスクが高いものを見つける検査が中心となります。もちろん、それも重要なことですが、やはりそれだけはこぼれてしまう検査項目もあります。

特に、女性に特化した健診はまだまだ整っていない状況であると私は考えています。先ほどもお話した『経腟超音波検査』はほぼありませんし、乳がん検診もマンモグラフィ検査か超音波のどちらかを選ぶというところが多いのが現状です。きちんと見るとなるとどうしても足りない部分が出てしまうので、不足部分だけでもいいのでオプションでプラスすることをお勧めしたいと思います」(浜中医師)

質問コーナーを終えた後、「手術をして自分でも少し病気を勉強して、自分なりに婦人科の疾患のことを少しは理解できていたかなと思っていたのですが、先生のお話を伺ってまだまだ知らなければならないことが山のようにあることがわかりました。今後もぜひ教えてください」と宮島さん。

そして、浜中医師はこんな風にまとめてくれた。
「そうですね、女性に特化した病気があるといっても理解するのはなかなか難しいものです。だからこそ、もっとプロの力を利用してほしいと思うのです。私が院長をしているクリニックは、単に検査をするだけでなく、女性たちが自分たちの身体のことを気軽に聞ける場所、知る場所にもなってほしいと思っています。一緒に女性の健康を支えていければと思っています」

検診の大切さを多くの女性たちに知ってほしいとおふたりはまとめてくれた。

女性と専門医の声で生まれた女性健診クリニック

浜中医師が院長を務める『クレア―ジュ東京レディースドッククリニック』は今年3月に、東京・日比谷に誕生。女性にとって必要な健診に特化したクリニックです。

オープン前に、3,000人の女性と各専門医の声を集め、ニーズと必要項目を徹底リサーチ。その結果、子宮・卵巣などの婦人科疾患含め、乳房、今回のウェビナーでも話題になった女性に多い大腸がんにも着目し、『YOU健診』(子宮・卵巣、大腸、乳房をすべて補った検査)なども推奨しています。

また、ゆとりのある施設はプライベートな空間を徹底的に考慮。中でも、大腸内視鏡検診の際にはひとりひとりに個別のトイレが使用できるというのはうれしいところ。検査着も人気スタイリスト百々千晴さんとコラボしたオリジナル。さまざまな年代にあった検査を選ぶことができます。

健診クリニックとは思えないほゆとりあるリラックスできるスペース
3Dマンモグラフィ検査など最新機器も充実している。

『クレア―ジュ東京 レディースドッククリニック』https://www.creage.or.jp/ladies/

提供:株式会社ファムメディコ