つい先日、シンガーソングライターの宇多田ヒカルが、自身のインスタライブでカミングアウトしたことをきっかけに、日本中で突如検索窓に入れられた言葉、それが「ノンバイナリー」。一体、この言葉の意味は? 今回、シスジェンダーのゲイ(“生まれた体は男で、男の性自認”の僕は男が好き)の筆者が迫ってみようと思います。

突然のカムアウト⁉

「彼はゲイの男の子(クマのぬいぐるみ)。私はノンバイナリー。HAPPY PRIDE MONTH!」

6月26日夜、宇多田ヒカルが主題歌を提供した映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の庵野秀明監督とインスタライブを行ったのですが、その冒頭で、背後に座るクマのぬいぐるみを「彼はゲイの男の子」と紹介。それに続き自身を「私はノンバイナリー」と語り、「ハッピープライドマンス」という言葉を続けたのです。

その英語での突然の告白にライブ鑑賞者たちはびっくり! 一体、「ノンバイナリー」って?「ハッピープライドマンス」って? と大きな話題になりました。

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ノンバイナリーって? バイセクシャルとは違うの?

私たちを取り巻く、“性”というものは思っている以上に複雑です。

一例を挙げると、肉体的な性別はもちろん、生物学的な性の自己認識(性自認)と自分の恋愛対象や欲望の対象となる性(性的指向)というのははっきりと異なるものです。

性自認というのは「俺は男、私は女、または俺は女として生まれたけど、男としていきたい。逆に私は男として生まれたけど、女としていきたいetc…」を意味します。一方で、性的指向は「女が好き。男が好き。男女ともに好き。男女ともに興味がないetc..」というようになります。つまり、性自認は自分自身の性別に対する認識で、性的指向は、自身の恋愛対象や性的欲求の対象になる存在が誰か?となるのです。なんだか、複雑!